「G1級」札幌記念で有力馬が回避のなぜ!? あえて選んだ戦略的撤退の舞台裏

今週末はいよいよ夏競馬の大一番・札幌記念(G2)が行われる。今年はソダシやパンサラッサらG1馬5頭を含む豪華な面々が集うということで、例年以上に大きな注目を集めている。
しかし当初から札幌記念を目標にしていたはずの、とある有力馬の名前が登録メンバーの中に見当たらない。その馬こそがサンレイポケット(牡7歳、栗東・高橋義忠厩舎)である。
同馬は5着に敗れた前走の函館記念(G3)の後も栗東には帰厩せず、札幌記念に向けて引き続き北海道に滞在して調整を続けてきた。だが、先週末に突如として札幌記念を回避し、今後は9月4日の新潟記念(G3)を目標とすることが明らかになった。
今回の目標変更について高橋義師は、「メンバーが強すぎますし、函館での調整はやることが限られていますから」と語っている。
確かに今年の札幌記念は「もはやG1級」と噂される程の豪華な面々で争われる。ただ、サンレイポケットも昨年は天皇賞・秋(G1)、ジャパンC(G1)の2つのビッグレースでそれぞれ4着に好走しているように、G1級の実力は持ち合わせている。とても相手関係に尻込みする必要は無いように感じられるが……。
戦略的撤退の舞台裏
「今春のサンレイポケットは、目標としていた宝塚記念(G1)を除外で使うことが出来ませんでした。フルゲート割れも珍しくない夏のグランプリですが、今年は例年以上にメンバーが集まった影響もあったでしょう。
サンレイポケットがOP昇級後に賞金を加算したのは昨年に勝利した新潟大賞典(G3)のみで、現在の収得賞金は4450万円。目標のレースに使いたくても、賞金不足で出られないのでは意味がないため、身より実を選択したわけですね」(競馬ライター)
そもそもサンレイポケットは良績が左回りに集中しており、右回りの札幌は得意とは言えない舞台。そこで相手も“G1級”の面々となれば、リスクを伴う。
得意の左回りとなる秋の東京でG1を目指すなら、賞金を加算することが今夏のミッション。相手関係が楽になるG3で左回りの新潟記念は好都合。ここで賞金を加算して、大目標となる天皇賞・秋やジャパンCの不戦敗だけは避けたいところ。先を見据えた陣営の「戦略的撤退」は、吉と出るだろうか。
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