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イクイノックス、アスクビクターモアもG1馬に…世代一「持ってない」馬が再始動

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 先月30日の天皇賞・秋(G1)は、春クラシックで2着続きだった3歳馬のイクイノックスが優勝。惜敗に終止符を打つと同時に、史上最小のキャリア5戦での古馬G1制覇という偉業を成し遂げた。

 次走はまだ明確ではないが、順調であればジャパンC(G1)か有馬記念(G1)が視野に入ってくる。再度古馬を撃破するようであれば、現役最強の称号や、年度代表馬のタイトルなども見えてくるだろう。

 一方、そのイクイノックスとの新馬戦で2着に敗れたメンアットワーク(牡3歳、美浦・斎藤誠厩舎)が、日曜東京の錦秋S(3勝クラス)で約2ヶ月半ぶりに復帰する。

世代一「持ってない」馬が再始動

 本馬のデビュー戦となった昨年8月の新潟・芝1800mは、3着だったサークルオブライフが、その後に3連勝で阪神JF(G1)を制覇。4着のサトノヘリオスも今春のスプリングS(G2)を勝った。

 また5着以下に敗れていたウィルソンテソーロや、キングズパレスも条件戦で強い競馬を見せて勝ち上がっていることから、一部のファンの間では「伝説の新馬戦になるかも」という声が上がっているようだ。

 デビュー戦で、サークルオブライフやサトノヘリオスに先着したメンアットワークだけに当然、すぐにも勝ち上がると思われた。だが、続く未勝利戦では3着に敗れて足踏み……勝ったのが、今秋に菊花賞馬となったアスクビクターモアだけに仕方ない部分もあったか。

 ある意味、不運な巡り合わせとなってしまったメンアットワークだが、さらに3戦目でも後の二冠牝馬スターズオンアースに完敗……世代随一の“持ってなさ”を遺憾なく発揮してしまう結果に。これで馬が自信を失ってしまったのか、その後も、イクイノックスの2着が嘘だったかのように連敗街道を歩むことになる。

「並の新馬戦や未勝利レベルのメンバーであれば、勝ち上がってもおかしくなかったのではないでしょうか。後のG1馬とデビューから3戦続けて対決する羽目になるとは、メンアットワークも相当な不運でした。

春は結果が出ませんでしたが、すぐにでも勝ち上がれそうなだけに連戦が続き、逆に疲労が溜まっていたのかもしれません」(競馬誌ライター)

 結局、メンアットワークは日本ダービー(G1)が終わった5月末の時点で、10戦未勝利。クラシック路線どころか一つも白星をあげることなく、失意のまま春シーズンを終えることになった。

 だが、キャリア11戦目に初のダートに挑戦すると、これまでの鬱憤を晴らすかのごとく2着に9馬身差をつける大楽勝。芝から砂に替わったのがいい気分転換になったのかもしれないが、もともとダート適性も高かったのだろう。

 さらに続く1勝クラスと2勝クラスは、単勝1倍台の断然人気に応えて3連勝を達成。精細を欠いていた春先とは一変、馬もここにきて完全に自信を取り戻してきたように見える。

「今夏に目標としていたレパードS(G3)では除外の憂き目に遭いましたが、結果的には余裕を持ったローテーションを組むことができたので、馬にとってもよかったのではないでしょうか。

再始動に予定されている今週の錦秋Sは、フェブラリーS(G1)と同じ東京のダート1600mが舞台。難なく突破するようであれば、ゆくゆくはG1挑戦も見えてくるかもしれませんね」(同)

 もし一つでも重賞のタイトルを奪取することができれば、今後は「あの伝説の新馬戦で2着だった」と胸を張ることもできるだろう。世代随一の不運ともいえそうなメンアットワークの逆襲に期待だ。

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