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【中日新聞杯(G3)予想】キラーアビリティは切り!走り頃の厳選中穴馬から狙う

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 今回は年末の中距離ハンデ重賞、中日新聞杯(G3)を予想していく。

 先週の振り返り。まずステイヤーズS(G2)だが、△シルヴァーソニック1着、◎プリュムドール2着までは良かったが、3着が近走不調で切ったディバインフォース。今までの不調は何だったんだ、と思うほど良い脚で後方から伸びてきて3着に入られてしまった。

 チャレンジC(G3)は▲ルビーカサブランカと○エヒトは狙い通りに2着、3着を確保するも1着はないと思ったソーヴァリアント。レッドベルオーブがハイペースを作りだしたが、前目で競馬していたソーヴァリアントは何食わぬ顔で伸びてきてあっさり勝ってしまった。

 チャンピオンズC(G1)は◎→△→○で的中。テーオーケインズは直線伸びてきたし、勝ちまでありそうな脚色だったが200mを過ぎて脚が止まったように見えた。予想でも書いたがこれが「不可解な負け」なのである。テーオーケインズもオカルトじみたジンクスには勝てなかったということか。一応、万馬券ということでご馳走さまでした。

 さて予想に戻ろう。

 まずは過去10年、馬券に絡んだ30頭の前走データ、と言いたいところだが、このレースは17年から施行条件は変わらないが施行時期が春先から年末に戻されている。

 さすがに前走データなので5年分のズレは大きいため、過去5年15頭のデータとする。
天皇賞・秋、府中牝馬S、オクトーバーS(L)、アンドロメダS(L、OP) 各2頭
エリザベス女王杯、セントライト記念、小倉記念、関屋記念、小倉大賞典、カシオペアS(L)、ケフェウスS(OP) 各1頭
となっている。G3格付けの割に前走条件戦は1頭もおらず、すべてオープンか重賞。G1からの転戦馬もいるのでそれなりの実力馬がそろっている証拠だろう。前走関屋記念(G3)だけマイルだが、基本は1800m~2200mと中距離からの転戦。

 続いて人気順の成績を見てみよう。これは過去10年分とする。
1番人気 2-2-2-4
2番人気 2-1-1-6
3番人気 0-2-1-7
4~6番人気 3-0-3-24
7~9番人気 2-3-1-24
10番人気以下 1-2-2-78
となっている。1番人気は辛うじて信用できるかという数字で、近5年に絞ると19、21年以外の3頭が馬券に絡んでいる。数字の上では2番人気、3番人気はアテにしづらいのだが、2番人気に関しては近5年で3頭とそれなりに好走。それよりは人気薄が突っ込んでくるケースが多く、「買えそうな不人気馬」を探すべきだろう。


 これらを踏まえて「◎」は14番トゥーフェイスとする。

 前走はオクトーバーS。緩いペースで流れたレースを中団で進め、直線で抜け出しを図り2番手まで上がってきたところで後ろから差されて3着に終わった。

 2走前に3勝クラスを勝ち上がってオープン入りしたばかりの馬。新馬戦こそブービー負けを喫しているが、その後の未勝利戦から14戦して馬券圏外がわずか2回、しかもその2回が4着と掲示板を確保している堅実派。

 ここまで裏街道を進んできたため重賞経験もなく、真の意味で前走が初オープンだった。そこで3着ながらも時計も優秀。着差わずか0.2秒ということで健闘と言えよう。そこからの重賞ということでハードルは上がるが、前走の走破タイムはこのレースの平均的な時計より速く、またハンデ戦ということもあって前走から2kgもらって54kgで出られるのも好材料。ここは好走必至と見て押さえてみたい。

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ソフトフルート

「○」は15番ソフトフルートを挙げたい。

 前走はアンドロメダS(L)。緩めのペースの中後方待機。直線大外を通って伸びてきたが前にいた2頭を交わせず3着に終わった。

 秋初戦となった2走前は道悪になり、いつもの後方待機策が不発に終わっているが、叩き2戦目ということで前走は調子が上がってきた。全体に成績にムラのある馬ではあるが、後方からの競馬になることが多く、展開のアヤで伸びきれないことがあるのが原因と思われる。

 それでもハマれば破壊力のある切れる脚があり、秋華賞(G1)3着やエリザベス女王杯(G1)4着がそれを示している。前走は牡馬2頭に後れを取ったが差のない3着。今回は斤量が据え置きになったこともあり、3勝を挙げているこのコースなら一発があっても不思議はない。

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マテンロウレオ

「▲」は人気サイドだが16番マテンロウレオを推す。

 前走はこちらもアンドロメダS。終始3番手につける競馬で、直線で早めに抜け出し後続を抑えきって勝利した。

 この馬は新馬戦を勝利して、2戦目にいきなりホープフルS(G1)に挑戦。あっけなく負けてしまうが、3走目のきさらぎ賞(G3)ではきっちり勝利し3戦目で重賞ウィナーに。だがこの後、弥生賞(G2)、皐月賞(G1)、日本ダービー(G1)と二ケタ着順の大敗が続き春シーズンを終えた。そこからの秋初戦が前走で、きっちり実力を示した格好になる。

 データ的には3歳馬は明らかに不利で、好走例が2例しかない。しかし、そもそもの出走数が少ないこともあり、また好走した2頭は春シーズンに重賞実績を残していた。秋2走目にここを選んでいるのも共通しており、実力を考えればG3重賞ならあっさりがあってもおかしくはない。3歳馬不利のデータ分だけ印を落として押さえておく。


「△」は11番カントルと、人気になりそうな6番プログノーシスの2頭とする。

 カントルの前走はアルゼンチン共和国杯(G2)で、終始4番手を進む積極策を採り直線に向いたところでアクシデントの影響を受けてしまう。それでも位置を死守して4着を確保した。

 今年の1月に突如急死したダービー馬ワグネリアンの全弟となる。残念ながら兄に比べると戦績は劣り、今年の夏にようやく3勝クラスを突破したばかりのオープン馬。3歳時には弥生賞5着があり、オープン入り初戦の前走も4着と重賞で掲示板を外さないのは、さすが血の成せる技か。

 今回のコースは2勝クラスで経験しており、勝ち星を挙げているので問題はなかろう。また重賞勝ちもオープン勝ちもないので、斤量も前走据え置きになったのは有利に働くだろう。鞍上がこの週から短期免許で騎乗するD.イーガン騎手になるのも、いい方に転がる可能性は十分にある。

 プログノーシスの前走はカシオペアSで、中団につけて競馬を進め、直線で外から伸びてきたが前で逃げていたアドマイヤビルゴを捉えきれず2着に終わった。

 デビューが昨年の3月と遅かったが、未勝利戦を勝ち上がると2戦目に毎日杯(G3)を選択。出遅れながらも3着に入ったが、ここで勝ったのが後のダービー馬シャフリヤールで、着差わずか0.3秒まで迫った。その後は自己条件を3連勝し、前走は7カ月の休養明けだったが、それよりもアドマイヤビルゴの奇策に抗しきれなかった印象。叩き2戦目ということで上がり目もあろうし、底を見せていない魅力がある。ただ、底を見せていないということは、ここが底になる可能性もゼロではない。その分割り引いて押さえとする。

 人気どころでは1番キラーアビリティと18番アスクワイルドモアの3歳馬2騎を切り。

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キラーアビリティ

 キラーアビリティは2歳でホープフルSを勝ってクラシック候補になったものの、前哨戦を使わず直行した皐月賞で惨敗。続くダービーも着順こそ上げたがやはり負け。そこから休養に入って5カ月半休ませての前走アルゼンチン共和国杯で8着と言い訳できない負け。

 ダービーで着順を上げてきたので、長い方がいいと見た部分はあるのだろうが、ほぼ同距離の重賞で見せ場もなく負けているあたり、この辺が能力の限界なのではなかろうか。古馬との初対戦で前走の結果なので、距離を短くし、さらにG3と格を下げての挑戦が今回だが、おそらく太刀打ちできまい。加えて上でも書いたが3歳馬不利のデータもある。人気になるだろうが用はないだろう。

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アスクワイルドモア

 アスクワイルドモアは菊花賞(G1)からの転戦だが、京都新聞杯(G2)を勝った後はパッとしない。力関係で言えば▲マテンロウレオにきさらぎ賞で負けていることもあり、3歳に入ってからの実力はある程度見切れてしまったのではないか。

 菊花賞からの転戦で好走例もなく、キラーアビリティと同じく3歳馬不利のデータを覆すほどの力はないと見て切りとしたい。

 ということで今回は6番、11番、14番、15番、16番の5頭で3連複BOX10点勝負としたい。外枠に寄ったチョイスになってしまったが、意図したものではない。人気サイドを押さえているがどちらも絶対という雰囲気ではなく、ピックアップした馬が好走すれば高配当も考えられる。

トーラス神田

トーラス神田

オグリ引退の有馬記念をリアルタイムで見ている30年来の競馬好き。ウマ娘キャラがドンピシャの世代。競馬にロマンを求め、良血馬にとことん目がない。おかげで過去散々な目に遭っている。そのくせ馬券は完全データ派。座右の銘は「トリガミでも勝ちは勝ち」。

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