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武豊「リーチ一発」霧散から約1年…あの「超大物」とメモリアルVの可能性も?

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 22日、中京競馬場では芝2000mを舞台とした牝馬限定戦の西尾特別(2勝クラス)が行われる。

 一昨年にこのレースを勝ったアカイイトは、同年秋にエリザベス女王杯(G1)を制覇。同馬に続く出世を狙わんとばかりに、ここで長期休養明け2戦目を迎えるのがロン(牝4歳、栗東・石橋守厩舎)だ。

 屈腱炎明けで約1年3ヶ月ぶりの実戦だった前走・甲東特別(2勝クラス)は、初のマイル戦でプラス18キロと厳しい条件だったが、好位追走からタイム差なしの2着に惜敗。敗れはしたものの、デビュー2連勝でクラシック候補と評された大物が、その片鱗をしっかりと見せつけた。

 その後、同馬を所有するキーファーズの公式サイト『キーファーズサロン』によると、エコーを見る限り患部は特に悪くなっておらず、現状維持だったとのこと。そのため、今月4日から調教を再開できたようで、まずは一安心といったところだろう。

 18日現在、『netkeiba.com』の予想オッズでロンは単勝1倍台前半想定の圧倒的な支持を集めている。中京2000mは2020年の野路菊S(OP)でレコード勝ちを収めている舞台でもあるだけに、今回は落とせない一戦になりそうだ。

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武豊騎手 撮影:Ruriko.I

「復帰初戦の前回こそ敗れはしたものの、手綱を取った武豊騎手はレース後『長期休養明けでまだ2歳みたいなもの。乗り味は抜群だわ』と絶賛。ゴール前ではまだ脚が残っているようにも見えたことから、距離が2ハロン延びるのもプラスではないでしょうか。

新馬で3馬身半差をつけて退けたジャスティンスカイがオープンまで出世したことを考えると、復調さえすればロンにとって2勝クラスはまず間違いなく通過点だと思われます」(競馬誌ライター)

 なお、鞍上にはデビュー戦からコンビを組み続けている武豊騎手が引き続き想定されている。

 今年でキャリア37年目を迎えたレジェンドは、8日に開催されたシンザン記念(G3)をライトクオンタムで制して前人未到のJRA重賞350勝を達成。また通算勝利数も先週終了時点で4398勝と、節目の記録にあと2つと迫っている。

 今年はちょうど1日1勝のペースで白星を積み重ねていることから、この流れで行けば日曜のロンで4400勝を達成する可能性も十分にあるだろう。レジェンド自身がメモリアルについて公式サイトの日記に「ロンか東海S(G2)のクリノドラゴンがV候補」とも綴っている。

「武豊騎手といえば一昨年、ドウデュースで朝日杯FS(G1)を勝ってG1完全制覇に王手をかけた際、『リーチ一発で決めたいですね』とコメントしたことでも話題になりました。

残るホープフルS(G1)にはロンとのコンビで挑む可能性もあったことから、麻雀用語にかけて『リーチ・一発・ロン』の期待も高まりましたが、同馬が回避したことで霧散。あれから約1年を経て、ロンするかに注目してみるのも面白いかもしれません」(同)

 ちなみにレジェンドが4300勝を決めたときのパートナーは、ロンと同じキーファーズの松島正昭氏が所有するスーパーウーパーだった。懇意のオーナーと再びメモリアルVを飾ることになるのかにも注目してみたい。

冨樫某

冨樫某

キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

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