
武豊と福永祐一が「火花バチバチ」のデッドヒート!? 最終小倉合戦は「偉業達成」のレジェンドに軍配

4日の小倉1R(3歳未勝利)をスマートアイで勝利し、前人未到の「4400勝」を達成した武豊騎手。レース後には「競馬は1つ勝つのも大変で、長く時間をかけてここまで勝たせてもらいました。改めてすごく幸せだと思います」と喜びを口にした。
先月21日に大台へ王手をかけながら、以降3日間は足踏みが続いていたレジェンド。それでも、自身が「縁のある競馬場」と話した小倉で、見事なメモリアルVを決めた。
この日は武豊騎手の記録達成に大きな注目が集まっていたが、2月末で引退する福永祐一騎手が最後の小倉騎乗を迎えるとあって、小倉競馬は指定席が今年初めて満席になるほど大盛況。名手二人の競演に熱戦が期待された。1Rでは惜しくもレジェンドの前に後塵を拝した福永騎手(ショウナンアキドンで2着)だったが、今思うとこれが両者の大暴れの準備運動だったのかもしれない。
「火花バチバチ」のデッドヒート!?
続く2Rでは福永騎手のドナウパールが、武豊騎手のダミエ(3着)らを抑え完勝。自身の「ラスト小倉」に華を添え、武豊騎手の偉業達成に負けじと存在感を示した。
また3Rは福永騎手が不在も、武豊騎手がジャスパーロイヤルで2着に5馬身差の圧勝。障害レースを2鞍(4Rと5R)挟んで迎えた6Rでは、今度は武豊騎手が不在も福永騎手のサスケが快勝した。
さらに、両者3度目の直接対決となった7Rは1R同様に最後の直線で追い比べの末、武豊騎手のサトミノマロンが福永騎手のラニカイをアタマ差退けて勝利。昨年10月30日以来の1日3勝を挙げた武豊騎手は、レース後に「今日はジジイの日やな。俺と祐一しか勝ってへん(笑)」と冗談交じりに語ったように、小倉は名手二人の独壇場となった。
こうなると期待せずにはいられないのが、メインの別府特別(2勝クラス)での勝敗だ。8~10Rはどちらも勝利がなかったものの、メインでは武豊騎手が1番人気マイシンフォニー、福永騎手が4番人気エアミアーニに騎乗。いずれも同日最後の乗鞍とあって、大きな注目が集まっていた。
レースは武豊騎手のマイシンフォニーが4番手につけると、福永騎手のエアミアーニが直後の5番手をぴったりとマーク。4コーナーにかけて両者ともにスッと押し上げ、2頭が並ぶようにして最後の直線に入る。
だが、2頭の追い上げは残念ながら届かず。結果的に松若風馬騎手のダークエクリプスが1着、西村淳也騎手のジャスティンエースが2着に入り、福永騎手が3着、武豊騎手は4着に終わった。
結局、武豊騎手は「4400勝」を含む1日3勝、福永騎手はラスト小倉で2勝を挙げて幕を閉じた4日の小倉開催。次は福永騎手が調教師として、両者が小倉で競演する日を楽しみに待ちたい。
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