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G1・34勝ジョッキーが「自己ワースト」更新中…共同通信杯で大チャンス到来も「深刻度」は和田竜二以上!?

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和田竜二騎手

 和田竜二騎手が暗く長いトンネルからようやく抜け出した。

 4日の中京12R・2勝クラスでアップデートが好位から抜け出してアタマ差で勝利。手綱を取った和田竜騎手は、昨年11月から続いていた連敗を「205」でストップした。翌日に行われたメインのきさらぎ賞(G3)では6番人気クールミラボーを3着に導き、復調気配を感じさせている。

G1・34勝ジョッキーが「自己ワースト」更新中…

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M.デムーロ騎手

 だが、そんな和田竜騎手が大型連敗を止めた一方で、自己ワーストの連敗記録を更新中の騎手がいる。JRA・G1を通算34勝している名手M.デムーロ騎手だ。

 今年は開催初日の1月5日に2勝を挙げ、中山金杯(G3)では7番人気クリノプレミアムを2着に導く上々の滑り出しを見せたデムーロ騎手。直後の3日間開催は未勝利に終わったが、翌週の14日にも2勝するなど存在感を示していた。

 ところが、今年4勝目を挙げた14日の中山7Rを最後に5勝目をいまだ飾れないまま。同日の8Rから始まった連敗は、5日の東京メイン・東京新聞杯(G3)を終えた時点で「49」まで伸びている。

 デムーロ騎手のこれまでの自己ワースト記録は、2019年6月22日から7月14日にかけて喫した44連敗。5日終了時点で、すでにこれを上回り、50連敗にリーチをかけている状態だ。

「数字上では和田竜騎手(の205連敗)と比べ4分1にも満たず、焦る必要はないかもしれません。しかし、和田竜騎手に比べると、デムーロ騎手はかなり馬質に恵まれています。実際に連敗中の49レースのうち半数近い21レースで3番人気以内の馬に騎乗していました。勝つチャンスがありながらも勝利に届いていない、まさにスランプといえるのではないでしょうか」(競馬誌ライター)

 ここ数年はノーザンファーム生産馬への騎乗機会もめっきり減り、騎手リーディング順位も右肩下がりのデムーロ騎手。12年から続いていた連続G1勝利記録も昨年ついに潰え、こんなネガティブな発言もあった。

『netkeiba.com』で連載中のインタビュー記事、『Road to No.1 M.デムーロ世界一になる』(1月10日配信)内で、デムーロ騎手は不振に終わった22年を振り返り、「ジョッキーとしては幸せな年ではなかったかも」と吐露。それでも22年は重賞を4勝し、ライラックと臨んだエリザベス女王杯(G1)では2着(同着)もあった。

 今年4勝目を挙げた先月中旬以降は悪い流れが続くが、今週末の共同通信杯(G3)は流れを大きく変えるチャンスだという。

「朝日杯FS(G1)で3着に好走したレイベリングとの初コンビが予定されています。キャリア1戦だったにもかかわらず、ドルチェモアとダノンタッチダウンに食い下がった走りは将来性を感じさせました。共同通信杯は、ダノンザタイガーやファントムシーフといった強豪が揃っていますが、ここで結果を出すことができれば、一気に調子を上げて行ってくれると思いますよ」(同)
 
 デムーロ騎手とすれば、少しでも早く連敗地獄から抜け出して、日曜日の大一番を迎えたいところだろう。今週末はデムーロ騎手の反撃に期待したい。

中川大河

競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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