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C.ルメール「モーリス級」評価の大絶賛!元世代No.1候補の逸材が好タイムVで堂々の開花宣言!?

C.ルメール「モーリス級」評価の大絶賛!元世代No.1候補の逸材が好タイムVで堂々の開花宣言!?の画像1
C.ルメール騎手

 19日に東京競馬場で行われた6Rの3歳1勝クラスは、C.ルメール騎手の1番人気ノッキングポイント(牡3、美浦・木村哲也厩舎)が快勝。母にオークス(G1)2着のチェッキーノを持つ血統馬が、嬉しい2勝目を飾った。

 12頭立て芝1600mのレース。好スタートを決めたノッキングポイントは、道中で外目の6番手を追走する。「坂を上ってからトップスピードに入りました」と鞍上が振り返った通り、残り200m付近から一気に加速。並ぶ間もなく前の馬を交わし去ると、最後は2着に1馬身半差をつけてゴールした。

「モーリス級」評価の大絶賛!

「ここ2走はあまり良さがみられず半信半疑でしたが、やはり持っているポテンシャルは相当なモノがありそうですね。勝ち時計の1分32秒9も、前週のクイーンC(G3)よりコンマ2秒速く、今年の東京開催では東京新聞杯(G3)に次ぐ2番目の好タイムでした。レース後にはルメール騎手も『(父の)モーリスっぽさがあります』『能力があります』と絶賛していましたし、先々が楽しみになりましたよ」(競馬誌ライター)

 ルメール騎手の言葉通り、父である「モーリス似」というコメントは、納得できなくもない。

 モーリス自身もそうだったが、どちらかというと「一瞬の切れる脚」というより「長くいい脚」を使うタイプ。加速するまでやや時間を要すものの、ひとたびエンジンがかかると強烈な決め手を発揮するからだ。ルメール騎手がなぞらえたのは、そういった点だろう。

 また、「成長力」においても似たような点が見受けられる。

 モーリスといえば、新馬でレコード勝ちを収めるなど早くから素質を評価されていたものの、2~3歳時は重賞で結果を残せず。当初から末脚に光るものがあったとはいえ、あと一歩届かない競馬が続いていた。

 しかし、4歳を迎えてから一気に素質が開花。条件戦から4連勝で安田記念(G1)を制覇し、一気にマイル界の頂点に輝いた。その後は連対を外すことなく、国内外問わずG1で大活躍。驚異的な成長力をみせた。

 ノッキングポイントも新馬で圧勝を決め、一時は世代No.1候補の声が上がったものの、サウジアラビアRC(G3)では単勝1.4倍に推されながら4着。続くジュニアC(L)でも1番人気で6着に敗れるなど、不安定な内容が続いた。2~3歳時に上のクラスで結果を出せていない点では、モーリスと同じような道を歩んでいるといえるだろう。

 ただ、今回の勝利で能力の高さを改めて証明。モーリス産駒にはエリザベス女王杯(G1)を制したジェラルディーナや、札幌記念(G2)を勝ったジャックドールなどのような、古馬となって本格化するケースも目立つだけに、これからの成長力を考えると不安より期待の方が大きい。

 そして何より、主戦のルメール騎手にとっても、ノッキングポイントの復調は喜ばしい限りだろう。

 自身は昨年、5年連続で継続中だったリーディングから陥落。今年に入っても、年初の中山開催ではエンジンがかからず、人気を裏切る場面が目立った。

 ところが、東京開催に入ってから調子が一変。先週には東京開催だけで24勝目を挙げ、これまで武豊騎手らが持っていた「同一競馬場における1開催勝利記録(21勝)」を更新。リーディング(19日終了時点)でも25勝の川田将雅騎手を抜かし、27勝でトップに躍り出た。

 そんな絶好調の最中に、苦戦が続いていた相棒が復調の兆しをみせたとなれば、もはや鬼に金棒だろう。次戦は未定だが、人馬とも更なる活躍を期待したい。

GJ 編集部

GJ 編集部

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