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【サウジC(G1)展望】ジュンライトボルト、クラウンプライドら精鋭6頭が1着賞金「13億円超」ゲットに挑戦!

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ジュンライトボルト

 2020年に創設された国際競走のサウジC(G1)。4回目を迎える今年もこれまで同様に総額2000万ドル(約27億円)を懸けて、世界から一流のダートホースが集結する。

 1着賞金1000万ドル(約13.5億円)を手にするのは果たしてどの馬になるのか。出走を予定している日本馬6頭を中心に展望していきたい。

 今回と同じダート1800mのチャンピオンズC(G1)を制したジュンライトボルト(牡6歳、栗東・友道康夫厩舎)が最右翼。昨年ダート路線に転向すると、初戦のジュライS(L)こそ2着に敗れたが、その後は3連勝を飾り、一気にG1馬へと上り詰めた。

 前走は中団から上がり最速の末脚を繰り出しての差し切り勝ち。4角4番手以内の先行馬が2~5着に入った前有利な展開の中、4角10番手から力強く抜け出した走りは際立っていた。路線転向後の勢いは、まさにホンモノといえるだろう。

 ただし、今回は初海外に加えて、コース形態にも一抹の不安を抱える。

 舞台となるキングアブドゥルアジーズ競馬場のダート1800mは、この距離のダート戦では日本国内にないワンターンの設定。ジュンライトボルトがダートで走った4戦は全て4回コーナーを回るコースで、芝路線で走っていた時もコーナー2回のワンターンでは成績にややムラがあった。目下の充実度ならこなす可能性の方が高いといえるが、新たにコンビを組むR.ムーア騎手のコース取りに注目したい。

 チャンピオンズCで道中2番手の積極策でクビ差の2着に粘り込んだクラウンプライド(牡4歳、栗東・新谷功一厩舎)。3歳春に海外で2戦している経験値は大きな強みとなりそうだ。

 昨年3月にキャリア4戦目でUAEダービー(G2)に出走。D.レーン騎手を背に海外の強豪馬たちをねじ伏せた。その後はアメリカに渡って、ケンタッキーダービー(G1)に挑戦。4角で先頭集団に並びかけ見せ場を作ったが、直線で失速して13着に敗れた。

 夏を休養に充て、秋は国内に専念。9月の日本テレビ盃(G2)で2着、11月のJBCクラシック(G1)でも2着と、地方でも崩れることなく安定した走りを見せている。鞍上を務めるレーン騎手とは昨年のUAEダービー以来、2度目のコンビ。中東の地で再びサプライズを起こすことができるか。

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カフェファラオ 撮影:Ruriko.I

 日本馬6頭の中で、G1を複数回勝利しているのはカフェファラオ(牡6歳、美浦・堀宣行厩舎)だけ。19日に東京競馬場で行われたフェブラリーS(G1)で3連覇を狙う選択肢もある中、敢えて初の海外へと矛先を向けた。

「7-0-0-6」という戦績が示す通り、強さと脆さが同居する“ピンかパー”のタイプ。ベストは左回りのダートマイル、そしてワンターンだろう。今回は距離が1ハロン長いが、それ以外は好走条件に一致している点は心強い。前走・マイルCS南部杯(G1)後には、左後肢副管骨の骨折が判明。手術を受けたが回復は早く、年明けには美浦に帰厩し、順調に調整されてきた。鞍上は先週末に日本で騎乗していたJ.モレイラ騎手が務める。

 日本を代表するダートホース3頭に加え、今年は芝を主戦場とする馬も参戦してきた。

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パンサラッサ 撮影:Ruriko.I

 香港C(G1)10着以来の復帰戦となるのは、昨年のドバイターフ(G1)覇者パンサラッサ(牡6歳、栗東・矢作芳人厩舎)だ。

 この馬はとにかく気分良く逃げられるかどうかが全て。2走前の天皇賞・秋(G1)のようにオーバーペースで行っても、なかなかバテることはない。

 ただし、今回は本格化してから初となるダートが舞台。20年12月の師走S(L、中山ダ1800m)で1度だけ砂で走ったが、この時は1番人気を裏切り11着に惨敗した。2度目のダートとなるが、スタートを決めてすんなりハナを切れればチャンスは生まれるか。鞍上はこのレースで唯一の日本人、吉田豊騎手が務める。

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ジオグリフ 撮影:Ruriko.I

 ジオグリフ(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎)は、昨年の皐月賞(G1)を制覇して以降は結果が出ていない。初の海外遠征で敢えてダートを使うのは、血統面の魅力からか。父ドレフォンは自身がそうだったように産駒もダート馬が多い。また母系も近親に交流重賞で活躍したアンデスクイーンなどがいて、こなせても不思議ではない。鞍上には昨年のサウジCデーに重賞4勝の固め打ちを見せたC.ルメール騎手を再び抜擢。共同通信杯(G3)以来1年ぶりのタッグで、新境地を開拓できるか。

 日本馬6頭目はドバイターフ(G1)で2年連続馬券圏内に好走しているヴァンドギャルド(牡7歳、栗東・藤原英昭厩舎)。国内では苦戦が続くが、初ダートで一変を狙う。鞍上は過去2回のドバイターフでタッグを組んだM.バルザローナ騎手が務める。

 以上の日本馬6頭には大きな期待が懸かるが、過去3回のサウジCに出走した日本馬は5頭すべてが6着以下に敗れているのが現実。日本馬のライバルになり得る3頭の名前を挙げておきたい。

 現地で最有力視されているのは、アメリカのテイバ(牡4歳、米国・B.バファート厩舎)だ。デビューが昨年3月とキャリアは浅いが、すでにG1を3勝している実力馬。特に1800m以下の距離では「4-1-0-0」と、連対率100%を誇る。アメリカの名門バファート厩舎が送り込むもう1頭は、昨年のサウジCで2着に惜敗したカントリーグラマー(牡6歳、B.バファート厩舎)。半馬身差で悔し涙を飲んだ1年前の雪辱を果たせるか。

 1年前にそのカントリーグラマーを破り、1000万ドルを手にしたエンブレムロード(牡5歳、サウジアラビア・M.アルムロワ厩舎)は今年も有力候補の1頭。1月に行われた前哨戦も62kgを背負って難なく圧勝しており、万全の状態で本番を迎えられそうだ。

 4回目を迎えるサウジCで、勝利の女神は日本馬に微笑むのか。発走は日本時間25日、26時35分を予定している。

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