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「さすがに考えた方がいい」有名血統家が心配する“過疎化レース”が次の「重賞格上げ」候補!? 今年も6頭立て…でも驚愕のレーティング

「さすがに考えた方がいい」有名血統家が心配する過疎化レースが次の「重賞格上げ」候補!? 今年も6頭立て…でも驚愕のレーティングの画像1

 2月も残すところ数日。花粉症持ちには辛い季節がやってきた。

 競馬界では本格的なトライアルシーズンがまもなく到来。来月4日のチューリップ賞(G2)を皮切りに牡馬、牝馬ともに春のクラシックへ向けた権利争いが東西で活発化していく。

 近年のトレンドは賞金加算済みの馬がトライアルを使わず、クラシックへ直行するパターンだろう。しかし、賞金不足の馬にとっては、一戦一戦が取りこぼせない勝負レースとなる。

 そんな3歳戦において、ちょっとした注目を浴びたのが、25日に阪神で行われるリステッド競走のすみれSだ。

 先週の日曜夕方に特別レースの登録馬が発表されると「今年もか……」という声がSNSなどで聞かれた。

「もはや定番化してしまった感じですが、すみれSは本当に頭数がそろいませんね。今年の登録馬は僅か6頭。最終的に回避馬が出なかったため、レース史上最少だった3年前の5頭立てに並ぶ事態は避けることができましたが、特別レースとしては寂しい頭数になってしまいました。

血統評論家の水上学氏も自身のTwitterに『すみれS、もうキツいなあ‥。さすがに考えた方がいい』とつぶやき、登録頭数のあまりの少なさを嘆いていました。そもそも阪神の2200mという舞台はクラシックに直結するイメージが湧きませんからね……」(競馬誌ライター)

 ちなみに今年エントリーした6頭の内訳は、前走で平場の1勝クラスを勝った2勝馬が2頭(アヴニールドブリエ、ショウナンバシット)。残る4頭は唯一の勝ち鞍が未勝利戦の1勝馬である。重賞出走経験があるのは京都2歳S(G3)8着のエゾダイモンだけで、各馬の戦績を見てもメンバーレベルはお世辞にも高いとはいえない。

 ただし、セレクトセールで億単位の高額取引をされた馬が3頭いるのも事実で、この中から将来飛躍する馬がいてもおかしくはないだろう。

今年も6頭立て…でも驚愕のレーティング

 実際にすみれSは、そのイメージ以上にレースレーティングは高い。

 過去3年(20~22年)の平均レーティングは107.25と非常に優秀。特に20年は、アリストテレスのその後の活躍で109.00という破格のレーティング。これは「16」ある3歳限定のリステッド競走の中では、皐月賞トライアルの若葉Sや日本ダービー・トライアルのプリンシパルSを抑えて断然トップの数字だった。

 また2020年以外にも、実はすみれSを走っていた活躍馬の例は多い。

 すみれ賞としてOPクラスに指定された1984年から昨年までの39年間で後のG1勝ち馬はスーパークリーク、ゼンノロブロイ、キングカメハメハ、キセキら9頭にも上る。さらにその9頭を含めて重賞ウイナーが53頭。毎年のように重賞ウイナーが生まれ、4年に1頭の確率でG1ウイナーが誕生している計算だ。以前から頭数がそろわないレースにもかかわらず、出世率の高さは異質といっていいだろう。

 レーティングだけなら“重賞級”のすみれS。もし今後、頭数がそろうようになれば、重賞への格上げ議論も出てくるかもしれない。まずは、今年出走する6頭の中に大物候補が隠れていないか、レースに注目したいところだ。

中川大河

中川大河

競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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