
【金鯱賞(G2)展望】未完の大器プログノーシス「4戦4勝」川田将雅で本領発揮!? 中京「4戦4勝」ヤマニン軍団の新星登場
12日、中京競馬場では大阪杯(G1)の最重要ステップ、金鯱賞(G2)が行われる。注目したいのが5年連続連対中のディープインパクト産駒で、今年は異なるタイプの3頭が上位を形成しそうだ。
最もディープインパクト産駒らしい抜群の切れ味を誇るのが、プログノーシス(牡5歳、栗東・中内田充正厩舎)だろう。
3歳春にキャリア2戦目で毎日杯(G3)に臨み、シャフリヤールとグレートマジシャンに次ぐ3着に食い込んだ実力馬で、その後は休養を挟みながら自己条件を3連勝。昨年10月のカシオペアS(L)で確勝を期したが、アドマイヤビルゴに逃げ切りを許して連勝はストップしていた。
そして迎えた前走・中日新聞杯(G3)は毎日杯以来の重賞挑戦にもかかわらず、やや抜けた1番人気に支持された。ところが、スタートでやや遅れると、道中は後方のポジション取り。4角では最後方に位置していたが、直線で外を通って上がり33秒2の末脚を繰り出し、勝ったキラーアビリティから「クビ+クビ+ハナ」差の4着に追い上げている。
オープン昇級後は2戦続けて脚を余す形で取りこぼしており、春の大舞台に向かうためにも賞金加算は絶対。鞍上をコンビ通算4戦4勝の川田将雅騎手に戻して、万全の態勢で臨む。

同じディープインパクト産駒でもポタジェ(牡6歳、栗東・友道康夫厩舎)は、長くいい脚を使うタイプ。緩みのないペースで消耗戦になった昨年の大阪杯で見事に真価を発揮した。
その後は古馬中距離の王道路線を歩んだが、毎日王冠(G2)6着以外は全てG1で2桁着順に惨敗。有馬記念(G1)12着後はリフレッシュ放牧で英気を養い、3年連続で金鯱賞出走を果たす。
過去2年を振り返っておくと、2年前は先行策を取ってギベオンの3着、昨年は後方から追い込んでジャックドールの4着と、このレースでは常に上位争いに絡んでいる。今年もここで好走し、復調の兆しを掴んでおきたい。
鞍上は過去6戦連続で騎乗していた吉田隼人騎手に替わって、テン乗りの岩田望来騎手が務める。リーディング争いでも上位につける若武者はポタジェの新味を引き出すことができるか。
3頭目の有力ディープインパクト産駒は、かつて武豊騎手とのコンビでクラシック候補として期待された実力馬のディープモンスター(牡5歳、栗東・池江泰寿厩舎)だ。
脚質的にはちょうどプログノーシスとポタジェを足して2で割ったイメージで、ちょうど2頭の間の中団あたりからレースを運ぶことになりそう。
この馬の課題は、デビュー戦でレース直前に放馬して競走除外になったように、精神的にやや弱い面があったこと。それでいて3歳時は牡馬三冠レースを皆勤しており、地力は重賞級といえるだろう。
古馬になってからはリステッド、オープンのレースでなかなか勝ち切れなかったが、前走の関門橋S(OP)で3歳春のすみれS(L)以来の勝利。最後の直線でダンディズムが抜け出したところを、最内から力強く末脚を伸ばして差し切った。テン乗りの浜中俊騎手の好騎乗も光ったが、ディープモンスターも心身ともに成長曲線を描いているのは間違いない。
今回は浜中騎手が他馬に騎乗するため、団野大成騎手と初コンビを結成。岩田望騎手との同期対決にも注目だ。
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