
「超強運オーナー」がC.ルメールと再タッグ!初の所有馬は「2億円超」荒稼ぎ……2頭目「バラ一族」の1億円ホースが今週末デビューへ!

税込み3564万円-――。
地方・郊外なら土地込みで新築の一戸建てが手に入る金額だ。しかし、毎年夏に開催されるセレクトセールの落札価格がこの額なら、血統にもよるが、かなりリーズナブルと言えるかもしれない。
2018年の当歳セレクトセールにて、3564万円(税込)で競り落とされたのは、パシオンルージュの2018。後にファインルージュと名付けられたキズナ産駒の牝馬であった。
落札したのは、千葉県浦安市で地元に根差した不動産業を営む六井元一氏だ。
六井氏にとって本馬は馬主として初めて所有したいわば“長女”といえる存在。デビュー2戦目で勝ち上がると、3戦目のフェアリーS(G3)で重賞初制覇をもたらした孝行娘である。
ファインルージュは僅か3戦で4000万円以上を稼ぎ出すと、六井氏は馬主として早くも“元を取る”ことに成功。その後も桜花賞(G1)で3着に好走すると、秋には紫苑S(G3)で重賞2勝目をゲットし、秋華賞(G1)とヴィクトリアマイル(G1)で2着に入るなど、引退までにざっと2億円以上を稼ぎ出した。
1勝することも難しいといわれる馬の世界で、初めて所有した馬が2億円超稼ぎ出したのは奇跡ともいえるだろう。そんな“強運”を持つ六井氏の2頭目の所有馬が今週末の東京でデビューを予定している。
「超強運オーナー」がC.ルメール騎手と再タッグ!

その馬の名前はサイレンスホープ(牡2歳、栗東・木村哲也厩舎)。ファインルージュと同じ木村厩舎に所属するリオンディーズ産駒で、ファインルージュの主戦を務めたC.ルメール騎手を背に24日の東京5R・2歳新馬(芝1800m)で初陣を迎える。
サイレンスホープもまた、21年の当歳セレクトセールで六井氏が落札。その額はファインルージュの約3倍にあたる1億560万円(税込)だった。もちろん高額だからといって必ず走るという保証はないが、調教時計やルメール騎手を確保していることなどから、勝負気配が高いのは間違いないだろう。
サイレンスホープはその母系も魅力だ。4代母のローザネイを祖とするいわゆるバラ一族の出身で、同一族のスタニングローズが昨年の秋華賞を制覇するなど、かつての輝きを取り戻そうとしている。同馬もその流れに乗りたいところだ。
いきなり重賞2勝のファインルージュという大当たりを引き当てた強運オーナーの六井氏。その相馬眼をもってすれば、サイレンスホープも来春のクラシックに歩を進めても全く不思議ではない。
果たして“長男坊”のサイレンスホープは長女以上の親孝行ぶりを発揮できるか。まずは今週末の走りに注目したい。
PICK UP
Ranking
11:30更新武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
「正直なところ辟易としています」武豊が巻き込まれた29年前のアイドルホース狂騒曲…レース前に明かしていた「コンビ結成」の裏話
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRAイチの「豪快王」小島太列伝。愛人、酒席トラブルあっても名騎手、名調教師の生き様に曇りなし
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 横山典弘「27年ぶり」ドバイ決戦へ。「自分の命と引き換えに僕を守ってくれた」盟友ホクトベガの死で止まった時間…今度こそ無事完走を
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客