「レースを壊す馬がいて…」武豊を困惑させたドウデュースの敗戦、長期休養から復帰の素質馬が“元ダービー馬候補”撃破なるか

24日、東京競馬場の芝2000mで行われる江の島S(3勝クラス)に注目が集まっている。土曜東京のメインレースであるだけでなく、昨年の菊花賞(G1)で4着に好走したドゥラドーレスが出走するからだ。
同馬は昨年、セントポーリア賞(1勝クラス・芝1800m)を歴代最速タイムで勝利したことで「ダービー馬候補」とまで呼ばれた逸材である。賞金加算に失敗し本番出走は逃してしまったものの、夏競馬で3勝目を挙げると三冠最終戦で掲示板を確保する健闘を見せた。
それ以来8ヶ月ぶりの実戦になる今回は、鞍上に初コンビのC.ルメール騎手を配してきたことからも、必勝態勢を敷いてきたと見て間違いない。今後の飛躍に向けて落とせない一戦となりそうだ。
だが、そんなドゥラドーレスでも今回ばかりは一筋縄にいかない可能性もある。江の島Sは昨年の京成杯(G3)で2着に入った素質馬ロジハービン(牡4歳、美浦・国枝栄厩舎)も約1年3ヶ月ぶりに復帰を果たすからである。
その名の通りハービンジャー産駒の同馬は、キャリア3戦目の京成杯でオニャンコポンの2着に好走。その後は皐月賞(G1)への直行もプランの1つとしてあったようだが、弥生賞ディープインパクト記念(G2)参戦を選択する。
レースでは最後方を進んでいたが、3コーナーで一気に前から3番手付近まで進出。最後の直線では伸びを欠いて7着に敗れたが、管理する国枝師は「途中から動いて最後もバタバタにならずにスタミナがあるところを見せた。次に期待するよ」とロジハービンの走りを評価していた。
「敗れはしましたがロジハービンの大胆なまくりには、場内からもどよめきが起こるなど見せ場たっぷりでした。なお、まくりの余波を受けたことで手綱を引き、内へ押し込められる形となったのが好位を追走していた武豊騎手とドウデュースのコンビです。
人馬は後にダービーを制しましたが、このレースでは2着に敗れてデビューからの連勝がストップしたこともあってか、武豊騎手は『レースを壊す馬がいて…』とやや恨み節的なコメントを残していましたね」(競馬誌ライター)
ロジハービンはその後、皐月賞をパスして青葉賞(G2)に向けて調整が進められていたのだが、骨折していたことが判明する。
悲願の日本ダービー(G1)初制覇を目指していた国枝調教師にとっても、非常に残念だったに違いない。同馬がリタイアしてしまったことで、この年のダービーに国枝厩舎は管理馬を1頭も出走させることができなかったからだ。
骨折の症状は当初、重度ではないと報じられていたが、結局1年3ヶ月を超える長期休養となってしまった。国枝師は久々の一戦となる今回に向けて『夕刊フジ』の取材に「十分に乗り込んだけど、休養明けの分は割引が必要」としつつも、「能力をちゃんと発揮できれば見せ場はあると思う」と悪くない感触を掴んでいる。
ちなみにロジハービンは、2007年の年度代表馬に選ばれたアドマイヤムーンの近親という良血でもある。アドマイヤムーンは2歳時から重賞を勝つなど活躍していたが、初G1は4歳になってから制するなど、本当に強くなったのは古馬になってからだった。
そのことを考えると、ロジハービンも故障で3歳時のほとんどを棒に振ってしまいはしたものの、まだ4歳でキャリアもたった4戦したのみである。仮にドゥラドーレスを撃破して復帰戦を飾るようであれば、この先が非常に楽しみになることは間違いない。
ロジハービンとドゥラドーレスの元クラシック期待馬2頭を含む14頭立てで争われる江の島Sは、15時45分にスタートが切られる。果たして軍配はどの馬に上がるだろうか。
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