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C.ルメール大絶賛の「大器」が菊花賞路線の新星に浮上!母が届かなかったG1タイトルの奪取へ

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C.ルメール大絶賛の「大器」が菊花賞路線の新星に浮上!母が届かなかったG1タイトルの奪取への画像1
C.ルメール騎手 撮影:Ruriko.I

 29日、札幌7Rの3歳以上1勝クラス(芝2000m)は、C.ルメール騎手の1番人気フレーヴァード(牡3歳、美浦・大竹正博厩舎)が優勝。直線でステッキが入るとグングンと脚を伸ばし、最後は後続に3馬身差をつける圧勝劇だった。

「いいリズムで冷静に走れていました。追ってからの反応も良かったですね」

 レース後、騎乗したルメール騎手に優等生ぶりを高評価されたフレーヴァードは、これで通算成績を4戦2勝としたモーリス産駒。母は現役時代に重賞4勝を挙げたルージュバックという、期待の血統馬だ。

 母ルージュバックは牡馬相手にデビューから3連勝を達成。きさらぎ賞(G3)→桜花賞(G1)という異例のローテーションで牝馬クラシック第一弾に臨んだが、レース当日は単勝1.6倍の圧倒的支持を集めた。

 だが、初のマイル戦に戸惑ったこともあったのか、見せ場に乏しく9着に惨敗……。巻き返しが期待された二冠目のオークス(G1)も1番人気に推されたが、ミッキークイーンから僅差の2着に敗れている。

 その後、先述の通り重賞4勝を挙げる活躍を見せたのだが、鮮烈な末脚でデビュー3連勝を飾った姿を思い返してみると、G1のタイトルに手が届かなかったことは意外だったといえるかもしれない。

「牝馬のきさらぎ賞優勝は、1964年のフラミンゴ以来、51年ぶりの快挙。私などは、牝馬クラシックはおろか日本ダービー(G1)でも勝負になるのではないかと思っていたくらいですからね。惜しくもG1ホースになることは叶わなかったルージュバックでしたが、その分、息子であるフレーヴァードには個人的にも期待したいところです。

直線だけで3馬身差をつけたこの日の勝ちっぷりも文句なし。勝ち時計の1分59秒4もメインの3勝クラスとわずか0秒2しか違わなかったことから、中身も非常に優秀だったと思います」(競馬誌ライター)

今後は菊花賞路線へ向かう可能性も

 そんなフレーヴァードの快勝には、SNSやネット掲示板などにも「めちゃくちゃ強かったな」「間違いなく重賞級だろこれ」などの絶賛の声や、「ぜひ菊花賞(G1)の舞台で見たい」といった牡馬クラシック最終戦への参戦を期待するコメントが寄せられた。

 フレーヴァードの父モーリスは2015年の最優秀短距離馬だが、代表産駒には大阪杯(G1)優勝のジャックドールや、エリザベス女王杯(G1)を制したジェラルディーナなど中距離以上で活躍する馬が目立つ。

 母ルージュバックはオークス2着、有馬記念(G1)5着など中長距離G1で好走実績があり、母父は菊花賞馬のマンハッタンカフェ。ここまで2000mしか勝利経験がないフレーヴァードだが、血統背景的にもスタミナの裏付けはありそうだ。

 また今年4月に中山・芝2000mで初勝利を挙げた際、ルメール騎手が「忙しい感じがした。距離は長い方がよさそう」とコメント。主戦騎手の言葉通り、今後は菊花賞路線へ向かう可能性も十分あるだろう。

「フレーヴァードは前走、東京の芝2400mで4着に敗れましたが、騎乗していた戸崎圭太騎手がレース後、『馬場が緩いので、最後は苦しくなって内にササっていました』と話していたことから、距離よりも当日の不良馬場がこたえたのでしょう。

本馬はもともと直線一気で未勝利を勝ったときからルメール騎手が『すごい脚だった』と絶賛していたほどの大器。ラスト一冠に参戦してくれば不気味な存在になると思います」(同)

 どちらにせよ、秋競馬へ向けて楽しみな新星が現れたことは間違いない。ゆくゆくは母が手の届かなかったG1タイトルの奪取も期待したいところだ。

GJ 編集部

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