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【スプリンターズSの法則】メイケイエール、ピクシーナイトらに黄色信号!? 過去10年「7頭激走」10番人気以下の大穴馬の傾向とは

【スプリンターズSの法則】メイケイエール、ピクシーナイトらに黄色信号!? 過去10年「7頭激走」10番人気以下の大穴馬の傾向とはの画像1

 1日に行われるスプリンターズS(G1)は、過去10年の三連単平均配当が12万8283円という荒れることで有名なレースだ。

 その一方で、昨年こそ3着以内を確保できなかったが、過去10年で1番人気が5勝、3着1回。2番人気が1勝2着4回、3番人気も2勝2着2回と毎年必ず1頭は馬券に絡んでいる。過去10年の3着以内30頭の内、半数の15頭を占めているのだから、上位人気は堅実にその期待に応えているといって良いだろう。

 では、何故スプリンターズSは荒れているのか。
それは極端な人気薄……具体的には「10番人気以下の大穴馬」が度々激走しているからだ。

2021年3着シヴァージ10番人気
2020年3着アウィルアウェイ10番人気
2018年2着ラブカンプー11番人気
2018年3着ラインスピリット13番人気
2015年2着サクラゴスペル11番人気
2014年1着スノードラゴン13番人気
2013年3着マヤノリュウジン15番人気

 勝ち馬こそ2014年のスノードラゴンだけだが、上記30頭の内、7頭を「10番人気以下の大穴馬」が占めていることになる。例えば、先週の神戸新聞杯(G2)なら合計3頭、オールカマー(G2)に至っては1頭しかいないことを考慮すれば、これは明らかに異常な状況といえるだろう。

 スプリンターズSが「10番人気以下の大穴馬」にもチャンスがあるレースということはわかった。だが、肝心なことは今年「どの大穴馬がくるのか」ということだ。

 そこで今回は上記した大穴馬7頭に加え、9番人気で馬券に絡んだ2016年3着ソルヴェイグ、2015年3着ウキヨノカゼの2頭を加えた9頭でその傾向を分析したい。

 

■「復活」はない

 上記した9頭だが、改めて振り返ってみると「何故、こんなに人気がなかったのか?」と疑問を持つ馬も少なくない。何故なら、彼らは決して調子が悪かったわけではないからだ。

 具体的には「前走5着以内」をボーダーラインとしてみたい。

2021年3着シヴァージ10番人気→パラダイスS(L)5着
2020年3着アウィルアウェイ10番人気→北九州記念(G3)3着
2018年2着ラブカンプー11番人気→セントウルS(G2)2着
2018年3着ラインスピリット13番人気→セントウルS(G2)5着
2015年2着サクラゴスペル11番人気→安田記念(G1)17着
2014年1着スノードラゴン13番人気→キーンランドC(G3)8着
2013年3着マヤノリュウジン15番人気→セントウルS(G2)7着

2016年3着ソルヴェイグ9番人気→キーンランドC(G3)4着
2015年3着ウキヨノカゼ9番人気→キーンランドC(G3)1着

 上記した9頭の内、6頭が「前走5着以内」をしっかりと確保している。また、サクラゴスペルは前々走の京王杯スプリングC(G2)で1着、スノードラゴンは前々走の北海道スプリントC(G3)で2着、さらには3走前の高松宮記念(G1)で2着と結果を残していた。

 

■今年の実績は大事

 上記をさらに深く掘り下げた形になるが、当該9頭はスプリンターズS出走と「同年」でしっかりと結果を残している。

2021年3着シヴァージ10番人気→シルクロードS(G3)1着
2020年3着アウィルアウェイ10番人気→シルクロードS(G3)1着
2018年2着ラブカンプー11番人気→セントウルS(G2)2着、アイビスSD(G3)2着
2018年3着ラインスピリット13番人気→淀単距離S(OP)1着
2015年2着サクラゴスペル11番人気→京王杯SC(G2)1着
2014年1着スノードラゴン13番人気→北海道SC(G3)2着、高松宮記念(G1)2着
2013年3着マヤノリュウジン15番人気→心斎橋S(1600万下)1着、周防灘特別(1000万下)1着

2016年3着ソルヴェイグ9番人気→函館スプリントS(G3)1着
2015年3着ウキヨノカゼ9番人気→キーンランドC(G3)1着

 具体的には重賞1着、2着なら複数は欲しいところ。該当しなかったのは、2018年3着ラインスピリット13番人気と、2013年3着マヤノリュウジン15番人気だけ。直近の重賞で結果を残しているにもかかわらず、軽視されてしまっている馬の反撃には要注意だ。

 また、上記2点からわかることは、長くスランプが続いて人気を落としている「実績馬の復活はない」という事実だ。

 例えば、2020年3着アウィルアウェイは翌年も北九州記念14着から参戦して12番人気だったが14着、セントウルSで11着だったラブカンプーも15着、京王杯SCで8着だったサクラゴスペルも16着など、前年のスプリンターズS激走後スランプに陥っていた穴馬が復活を懸け“二匹目のどじょう”を狙いに行った際は、玉砕という残酷な結果が待っている。

 大穴馬を狙うとはいえ、「調子の良い馬を重視」という予想のセオリーを無視してはいけない。

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