【パチンコ店】グレーゾーンを攻めた結果「警察にチンコロされた？」 広告宣伝の是正勧告、これについてプロはどう見るか

　先月、ホールにおける広告宣伝の是正勧告が全日遊連、日遊協、MIRAI、余暇進のホール関係4団体から通達された。

「ダメ」なのに、あえてやっていらっしゃるホールがいる」

　既に各種業界サイトが報じている通り、この是正勧告で「禁止」と明記されたのは「ホールの設定状況を示唆することを目的として、第三者が公約系サイトやホール取材サイト、SNS等で用いている図柄等を表示すること」、「特定機種と関連付けることにより設定を連想させる図柄等(レインボー柄やキリン柄等）を表示すること」、「特定機種の時差開放の告知について、対象機種やコーナー等を日替わりで表示すること、または同一機種内の一部の遊技機を対象として表示すること」の3点。この影響はかなり大きく、既に「イベント」のキャンセルが相次いでいるという。

　これについて、POKKA吉田氏が編集長を務める業界誌「シークエンス」のYouTube「シークエンスチャンネル」内の動画では、広告のプロである株式会社グッドジョブの執行役員・渡辺啓太氏を招いて討論。今後の宣伝のあり方に関しても言及している。

　まず、渡辺氏は「ダメと言われていることを、あえてやっていらっしゃるホールがいる」「限りなく黒に近いグレーゾーンを攻めた結果、チンコロ(警察に密告)された」ことが、今回の是正勧告を引き起こしたと分析。「やらなきゃいけないことが会社やお店にあって、その手法が広告ガイドラインに則っていない」とし、「僕が二十歳前後の時のやり方を踏襲してやっているお店が、まだ多い」と続けた。

今後の広告宣伝について

　一方で、今後の広告宣伝に関しては「年間の休日や地域の行事に絡めて広告宣伝をしていいのに、それをやり切れていない」とし、8月4日の「パチスロの日」も「声を大にしてパチスロ全体を訴求していい日があったのに、あまり引き合いもなければアピールする会社も少なかった」と発言。定期的に開催される「ファン感謝デー」も「集客イベントに繋げられると思う」と述べ、「以前と同じようにクジを配ってめくってもらって『残念でした』みたいなのを繰り返している」「もうちょっと絡めてやれる」と持論を展開した。

　また、導入から30日以内は「新台」、31日から60日の間は「準新台」と表記できる点を挙げ、「そうすれば新台も準新台もアピールできる」とコメント。これにはPOKKA氏も「やっていいことをやってなくて、オススメ台を曜日とかでころころ変えやがる」と同意見のようで、「やるなって言われていることをやっている」「『当店はジャグラーに力を入れてます。ノーマルタイプに力を入れてます』とかは言っていいのに、そういうのではない方向に行っているのは残念」とした。

　いずれにせよ、この是正勧告は「47都道府県の警察全てに共有されている」とPOKKA氏。「是正勧告された事例はどの県もアウト」と強調し、「より良い広告宣伝を実践していただきたい」と願望を述べた。