
イクイノックス、コントレイル輩出の「超出世レース」に今年も素質馬がズラリ…名門クラブ「エース級」4頭による東西対決が勃発!?
来週18日に開催される東京スポーツ杯2歳S(G2)。後のG1馬を数多く送り出している超出世レースであることは、もはや言わずもがなだろう。
G1・5連勝中の現役最強馬イクイノックスが、一昨年の同レースを優勝。2019年には無敗の三冠馬コントレイルが5馬身差で制した。過去10年の勝ち馬のなかで実に7頭がG1ホースとなっているのだから、もはやその後の競馬界を占う重要な一戦であるといっても過言ではなさそうだ。
翌年のクラシックにも直結するこのレースに、今年も豪華な顔ぶれが集うことが想定されている。
名門クラブ「エース級」4頭による東西対決が勃発!?
中でも現時点で注目馬として挙げておきたいのが、フォルラニーニ、ファーヴェント、ガイアメンテ、シュトラウスの4頭である。
フォルラニーニ(牡2歳、美浦・手塚貴久厩舎)はC.ルメール騎手とのコンビで、9月に行われた中山・芝2000mの新馬戦を3馬身半差で楽勝した1戦1勝馬。エピファネイア産駒で近親にG1・2勝サトノダイヤモンドがいる良血であることも魅力の1頭だ。
ファーヴェント(牡2歳、栗東・藤原英昭厩舎)も同じく1戦1勝で、こちらはこの世代がラストクロップとなるハーツクライ産駒。8月新潟の初戦を快勝後は休養に入り、照準を東スポ杯2歳Sに絞ってきた。
ガイアメンテ(牡2歳、栗東・須貝尚介厩舎)は今をときめくドゥラメンテ産駒。前走の札幌2歳S(G3)では随所に若い面を見せて1番人気を裏切る6着に敗れたが、まだまだ見限ることはできない。なおデビュー2戦で手綱を取った武豊騎手が負傷のため、T.マーカンド騎手に乗り替わりになることが発表されている。
シュトラウス(牡2歳、美浦・武井亮厩舎)も2戦目のサウジアラビアロイヤルC(G3)は3着に敗れたが、騎乗したルメール騎手が「もう少し勉強しないと」と話した通り、キャリアが浅いこともあってか道中でややエキサイティングする面が見られた。ただ初戦は9馬身差で大楽勝しており、潜在能力は間違いなさそう。先週土日で11勝を挙げたJ.モレイラ騎手に騎乗を打診しているようだ。
以上が今年の東スポ杯で注目の4頭であり、当日は“四つ巴”の攻防になることも予想される。ちなみにフォルラニーニとガイアメンテは、ノーザンファーム系の一口馬主クラブであるサンデーレーシングに所属。ファーヴェントとシュトラウスも同じくノーザン系で、こちらはキャロットファームの所有馬である。
当たり前の話だが、レースで優勝する馬は、同着でもない限り1頭しかいないため、馬主ならビッグレースでもなければ、所有馬が同じレースで対決することは、なるべく避けたいところだろう。それにもかかわらず名門クラブがそれぞれエース級の馬を2頭送り出すことを予定しているという点は、なかなか興味深いといえるかもしれない。
「フォルラニーニとガイアメンテは同じサンデーレーシング所属ではありますが、前者が関東馬で後者が関西馬。またシュトラウスとファーヴェントも同じキャロットファームの所有馬ですが、前者が関東で後者が関西所属です。
ノーザン系の関東馬は主にノーザンファーム天栄、関西馬はノーザンファームしがらきで調整されています。天栄としがらきは同じノーザン系の東西施設ではあるものの、お互いにライバル関係でもあるともいいますので、同じクラブの所属馬といえどそれなりの対抗心もあるかもしれませんね」(競馬誌ライター)
そういった意味では今年の東スポ杯2歳Sは、ノーザン系一口クラブ馬の東西対決として見ても面白いかもしれない。いろんな意味で見応えのあるレースとなりそうだ。
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