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「関東の問題児」は大物から担当解除、戸崎圭太の心境にも影を落としたエージェント事情!水面下ではじまりつつある外国人騎手の争奪戦

「関東の問題児」は大物から担当解除、戸崎圭太の心境にも影を落としたエージェント事情!水面下ではじまりつつある外国人騎手の争奪戦の画像1
戸崎圭太騎手

 有馬記念(G1)で復活した武豊騎手とドウデュースのコンビ。大一番で冴え渡ったレジェンドの騎乗がドラマチックなグランプリの感動に花を添えた。

 これに対し、負傷によって戦線離脱した主戦が不在の天皇賞・秋(G1)とジャパンC(G1)で代役を務めた戸崎圭太騎手の存在感が薄れてしまったが、彼もまたドウデュース陣営のピンチを救った影の功労者ともいえる。結果は残せなかったものの、無事にバトンを渡したことは、評価されていいはずだ。

裏開催で存在感を発揮できなかった戸崎騎手

 そんな戸崎騎手だが、強力なライバルが集結するG1の裏開催を中心に騎乗していた割には成績がもうひとつ。これには本人も思うところがあるだろうが、エージェントとの関係が頭を悩ませる理由のひとつとなっているかもしれないという。

「戸崎騎手を担当している中村剛士氏ですが、この秋はT.マーカンド、H.ドイル、B.ムルザバエフといった短期免許で来日している外国人騎手も担当しています。枠の関係で現在ドイル騎手は町田周平氏が担当していますが、短期免許の外国人騎手が来日すれば、中村氏が担当する形になっています。

以前からR.ムーア騎手やO.マーフィー騎手を担当していましたが、昨年あたりから同時に複数の騎手の掛け持ちも増えてきました。その関係で戸崎騎手の騎乗馬にも影響が出ているみたいです。騎手の世界は騎乗馬の取り合いでもあるため、専属のようなかつての関係とは違ってきたのかもしれないですね。

関東では、ノーザンファームなどの有力馬は、C.ルメール騎手が空いていなければマーカンド騎手、ムルザバエフ騎手が関東で乗る場合は、そちらに回されるケースも増えたため、戸崎騎手は後回しのような状態になっていたようです」(競馬記者)

エージェントとの関係にも影響が……

 そんな中でも中村氏は、何とか戸崎騎手に有力馬を確保するなど、それなりの質と数は揃えているが、エージェント側でもパワーバランスを取るのが難しくなる。肝心の本人の結果が伴わない状況だけに、勝てない騎手の側からすると面白くないはずだ。

 例えば、主開催と裏開催でうまく使い分けることができていれば、大きな問題とはならないのだが、同じくらいのポジションのジョッキー同士の場合は、成績で下回った騎手の側から、必ず「アイツの方がいい馬ばかりに乗っている」という不満が出てくる。

 今回はノーザンファームらがバックアップしている短期免許の外国人騎手、裏開催を中心に騎乗する戸崎騎手だったが、それでも円満な関係を続けるには、少なからず影響があったということだろう。

 また、エージェントと外国人騎手の関係は、戸崎騎手以外にも影響が出ていた。

 所属厩舎と一悶着のあった西塚洸二騎手は、栗東の藤原英昭厩舎に移り、大物エージェントの小原靖博氏に担当してもらっていたのだが、現在は甲斐弘治氏の担当に変更されている。以前よりは少しずつ存在感を増した西塚騎手だが、その背景にはやはり外国人騎手の影が見え隠れしている。

「小原氏も短期免許の外国人騎手を担当しているエージェントです。少し前までは来日中の期間限定で今村聖奈騎手を担当から外すなど、臨機応変に対応していたようですが、JRAからの忠告もあったようで、今回は早い段階で西塚騎手を外しましたね。

というのも、これは年明けに来る外国人騎手を受け入れるのが目的の様子。噂によると夏のWASJで来日していたR.キング騎手を担当するみたいですよ。」

 以前オールシーズンで外国人騎手を乗せたがっているという某大物馬主の話も聞いたが、どうやら現実味を帯びてきたということだろうか。

 秋に活躍したJ.モレイラ騎手も来春のクラシックシーズンに来日予定であるという噂も流れていただけに、エージェント側でも安定して勝ち星の計算できる外国人騎手の争奪戦が水面下ではじまっているのかもしれない。

 しかし、彼らの来日で割を食うことになるのが日本人騎手たちだ。先述した戸崎騎手も中央に移籍してから中村氏が担当していたとはいえ、扱いに不満を持った先輩の内田博幸騎手が出ていったという過去もある。もし今後の成績が伴わなければ、明日は我が身という可能性もなくはないだろう。

GJ 編集部

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