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【シンザン記念(G3)展望】アーモンドアイが勝った出世レースでC.ルメールVS川田将雅! 凱旋門賞ジョッキーL.モリスに重賞制覇のチャンス

【シンザン記念(G3)展望】アーモンドアイが勝った出世レースでC.ルメールVS川田将雅! 凱旋門賞ジョッキーL.モリスに重賞制覇のチャンスの画像1
撮影:Ruriko.I

アーモンドアイ、モーリス…出世レースのシンザン記念

 2024年のJRAは3日間開催で幕を開ける。初日の土曜日に東西で金杯が、日曜日には中山でフェアリーS(G3)が行われる。そして、最終日の1月8日、月曜日に京都競馬場のメインに組まれているのが第58回シンザン記念(G3)である。

 過去10年の出走馬を見ると、アーモンドアイ、モーリス、アルアインなど実に9頭がのちにG1を勝利していた。そんな出世レースに今年は21頭が登録。2勝しているのはゼルトザームだけだが、この中から将来のG1ホースは誕生するのか。早速展望していこう。

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エコロブルームに騎乗予定のC.ルメール騎手 撮影:Ruriko.I


 エコロブルーム(牡3歳、美浦・加藤征弘厩舎)は、半兄に2021年のきさらぎ賞(G3)を制したラーゴムがいる血統馬。オルフェーヴル産駒の兄は芝ダート問わず2000m前後の距離で活躍したが、父がダイワメジャーに替わった本馬はマイルが主戦場となるか。

 実際にデビューから2戦は東京・芝1600mを使われ、重馬場で行われた初戦は好位の3~4番手を進んだが、追い込み決着のなか3着に粘り込んでいる。

 良馬場で行われた2戦目も好位を追走。しっかりと折り合いをつけ、前半3ハロン36秒9のスローペースを上がり3ハロン33秒2の末脚で駆け抜け、2着馬に4馬身の差をつける快勝を収めた。

 鞍上には前走に続いてC.ルメール騎手が配され必勝を期す。昨年JRAのG1を7勝し、リーディングの座を奪還したNo.1ジョッキーがシンザン記念3勝目を挙げられるか。

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ノーブルロジャーに騎乗予定の川田将雅騎手 撮影:Ruriko.I

 パレスマリス産駒のノーブルロジャー(牡3歳、栗東・吉岡辰弥厩舎)の走りにも注目だ。

 父はつい先日、ダーレー・ジャパンでの種牡馬入りが報じられ、まさにそのタイミングで産駒のジャンタルマンタルが朝日杯フューチュリティS(G1)を制覇。日本の軽い芝への高い適性を見せている。

 ノーブルロジャーは、11月の東京マイル戦で石川裕紀人騎手を背にデビュー。単勝2.0倍の1番人気に推されると、2番手追走から上がり最速の末脚を繰り出して勝利を挙げた。

 レース後、石川騎手は「跨ってからゴールまで、何もすることがなく、馬が気持ち良く走った結果」と絶賛。「操縦性が高く、将来性も十分で、色々な可能性がある良い馬です」と、乗り味の良さを絶賛するとともにそのポテンシャルに太鼓判を押していた。

 2戦目となる今回は、鞍上を川田将雅騎手にスイッチ。2連勝を飾って、ジャンタルマンタルのライバル候補に名乗りを上げたいところだ。

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L.モリス騎手に日本重賞初制覇のチャンス 撮影:Ruriko.I


 ナイトスラッガー(牡3歳、栗東・小栗実厩舎)は、11月の京都・芝1600mでデビュー。好位4番手を進み、直線勝負に懸けたが、外に振られる不利もあってクビ差負けを喫した。

 2戦目は中京・芝1600mでJ.モレイラ騎手が配され、単勝1.8倍の圧倒的1番人気に支持されると、3番手追走から上がり3ハロン33秒7の末脚を繰り出して順当に勝ち上がっている。

 今回は22年の凱旋門賞(仏G1)をアルピニスタとのコンビで制したL.モリス騎手に乗り替わっての一戦。JRAでは通算49戦1勝とここまでは結果を残せていない同騎手だが、今回はいきなり重賞制覇の大きなチャンスを迎えることになりそうだ。


 ショーマンフリート(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎)は、9月の中山2歳新馬(芝1600m)でデビュー勝ち。好位から競馬を進めると、手応え十分で抜け出し、2馬身半差をつける完勝だった。

 騎乗したモレイラ騎手も「いいスタートを切り、レース中もリズム良く運んで、直線で仕掛けたら反応がとても良かったです」と、新馬らしからぬセンスの高さを絶賛。戸崎圭太騎手に乗り替わってデビュー2連勝での戴冠を狙う。


 ショーマンフリートと同じくジュニアC(L)にも登録があるキャプテンシー(牡3歳、栗東・松永幹夫厩舎)も将来が楽しみな1頭だ。

 母は17年のヴィクトリアマイル(G1)を制したアドマイヤリード。本馬はデビューから3戦連続で2着に敗れていたが、4戦目でようやく初勝利を挙げた。前走は初めて逃げの手を打ったが、長くいい脚を使うタイプで自在性も持ち合わせている。4戦のキャリアを生かせるか。


 この他には、前走の2歳未勝利戦でキャプテンシーに快勝したフェリーニ(牡3歳、栗東・橋口慎介厩舎)、朝日杯FSでシンガリ17番人気ながら0秒6差の9着に入ったタイキヴァンクール(牡3歳、栗東・中尾秀正厩舎)、初戦の手綱を取ったB.ムルザバエフ騎手が「評判通りいい馬」と評したアルトゥーム(牡3歳、栗東・藤岡健一厩舎)なども上位を狙える力の持ち主だ。

 京都の外回りが舞台だけに、最後は直線での切れ味勝負になる可能性が高いだろう。そうなると、上がり3ハロン33秒台前半の末脚を発揮したエコロブルームとノーブルロジャーの争いが濃厚か。3歳クラシック路線を占う上でも注目のシンザン記念は、1月8日の15時35分に発走予定だ。

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