GJ > 競馬ニュース > シンザン記念(G3)は「エアグルーヴVSロゼカラー」の曾孫対決に注目!曾祖母そろって「熱発回避」の桜花賞から28年
NEW

シンザン記念(G3)は「エアグルーヴVSロゼカラー」の曾孫対決に注目!曾祖母そろって「熱発回避」の桜花賞から28年

【この記事のキーワード】, ,
シンザン記念(G3)は「エアグルーヴVSロゼカラー」の曾孫対決に注目!曾祖母そろって「熱発回避」の桜花賞から28年の画像1
撮影:Ruriko.I

 8日の京都競馬場では、アーモンドアイなどのちの活躍馬を多く輩出している出世レースのシンザン記念(G3)が行われる。7頭立てだった昨年から一転、今年は8年ぶりにフルゲート18頭による争いとなりそうだ。

netkeiba.com』が公開している単勝予想オッズによると、C.ルメール騎手のエコロブルームが2倍台で1番人気。これをノーブルロジャー、ナイトスラッガー、ショーマンフリート辺りが追いかける展開となっている。

 ただし、下位人気を見ても、18番人気想定のゼルトザーム(牡3歳、栗東・加用正厩舎)が50~60倍の圏内。同馬は昨夏の函館2歳S(G3)を制したメンバー唯一の2勝馬であり、実績は最上位の存在だ。1勝馬が相手なら十分にチャンスはあるといえるだろう。

出世レースで名牝の血を引く馬が対決

 そんなゼルトザームとともにスポットライトを当てたいのが、12番人気想定のフェリーニ(牡3歳、栗東・橋口慎介厩舎)である。昨年11月の京都で未勝利戦を勝ち上がったばかりのフェリーニとゼルトザームは、これが初対戦となるが、実はこの2頭の間にはある因縁が隠されている。

 遡ること28年前の1996年。国内の競馬界では、サンデーサイレンス旋風が吹き荒れていた。しかし、その年の牝馬三冠路線で主役を務めたのは、トニービン産駒のエアグルーヴだった。

 3歳時に獲得したG1タイトルはオークスだけだったが、4歳秋に天皇賞・秋(G1)でバブルガムフェローら強豪を撃破。牡馬顔負けの勝負根性で、女傑という名に恥じない活躍を見せ、繁殖牝馬としても、アドマイヤグルーヴを筆頭に多くの名馬を送り出した。

 シンザン記念に出走するフェリーニは、そんなエアグルーヴの曾孫にあたる。

 そして、エアグルーヴとともに96年の牝馬三冠路線を盛り上げたのが、バラ一族のロゼカラーだった。

 ロゼカラーはデビュー2戦目でデイリー杯3歳S(G2)を勝利。続く阪神3歳牝馬S(G1・阪神JFの前身)は5着に敗れたが、年明け初戦のシンザン記念で牡馬に交じって2着に入っている。

 エアグルーヴとロゼカラーは2歳から3歳にかけて計4度対戦。阪神3歳牝馬S、チューリップ賞(G3=当時)、オークスではエアグルーヴが先着したが、最後の対戦となった秋華賞(G1)はロゼカラーが最初で最後の先着を果たしている。

 ちなみに2頭は牝馬三冠初戦の桜花賞(G1)にも出走を予定していたが、仲良く“熱発”で回避するという共通点も持ち合わせている。そして前述のゼルトザームは、ロゼカラーの曾孫にあたる。

 そんな2頭の曾孫同士が28年の時を経て重賞で激突する。いずれも下馬評は高くないが、これこそブラッドスポーツと呼ばれる競馬のロマンのひとつともいえるだろう。

GJ 編集部

GJ 編集部

真剣勝負の裏にある真実に切り込むニュースサイト「GJ」の編集部です。これまで作成した記事は10000本以上。競馬歴10年超えの情報通が業界の「しがらみ」を取り払った「本音」や「真実」にも臆することなく、他のサイトとは一線を画したニュース、サービス提供を行っています。

真剣勝負の真実に切り込むニュースサイト「GJ」

Twitter:@GJ_koushiki

Instagram:@goraku.horse.racing0505

シンザン記念(G3)は「エアグルーヴVSロゼカラー」の曾孫対決に注目!曾祖母そろって「熱発回避」の桜花賞から28年のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

5:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 【クイーンS】ボンドガール武豊は「仲間外れ」の孤軍奮闘!? 「休み明け」C.ルメールは新潟ではなく札幌参戦
  2. 競馬学校「主席」の“天才騎手”が存在感。田口貫太、小林美駒だけじゃない「上手くなる」第2の師匠とのコンビでトップジョッキー並みの結果
  3. 藤田晋オーナーに強力援軍!? 「チーム・スターズオンアース」で“周回遅れ”の初陣…シュヴァルグラン産駒は遅れてきた大器となれるか
  4. 今村聖奈、小林美駒、古川奈穂が戦線離脱…「新人女性騎手」にかかる期待 過怠金「計16万円」若手騎手が土日で4回の制裁! 2年目若手騎手「まるで宝くじ」と話題!?【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
  5. サトノカルナバル、ピコチャンブラックに続く「大物候補」が登場!? 今週デビューのキタサンブラック産駒は「古馬重賞ウイナー」と互角の動き
  6. 「騎乗依頼を受けない」トップジョッキーやベテランも?JRAから来年は4週間の通達済み…「名ばかり」暑熱対策に中堅騎手が不満
  7. キャプテン渡辺「面白き新潟競馬」に秘策あり?「予想もクソもありません」アイビスサマーダッシュの予想は枠が出てから【徒然なる神のくず競馬トーク】
  8. C.ルメール×名門クラブの快速馬がデビュー!スタートダッシュ失敗も「シンボリクリスエス後継候補」の父に初勝利もたらすか
  9. 永島まなみと「同期」の女性騎手が待望の戦線復帰!「かんちゃん帰ってくる頃には」今村聖奈も9月中にカムバックの可能性
  10. 武豊「マジック炸裂」も次走で鞍上問題発生!? 一撃“5億円”獲得「世代ナンバーワン牡馬」が参戦予定