
【共同通信杯】「完全に騎手のミス」師匠の信頼に応えたい一戦!「僕がうまく乗れなかった」ミスタージーティー…2歳チャンプ打倒に強力データも後押し?
11日、東京競馬場で行われる共同通信杯(G3)。3歳世代の頂点を競う日本ダービー(G1)と同じ府中が舞台ということもあり、クラシックを見据える有力馬が出走する重要なステップである。
近年でも2021年の勝ち馬エフフォーリアが皐月賞(G1)を制し、同3着のシャフリヤールがダービーを制した。22年の2着ジオグリフも皐月賞、昨年の4着タスティエーラもダービー馬へと輝いたばかり。今年の共同通信杯も勝ち馬だけでなく、敗れた馬の中にも後のクラシック勝ち馬が潜んでいるかもしれない。
下馬評では、昨年の朝日杯フューチュリティS(G1)を優勝して最優秀2歳牡馬に選出されたジャンタルマンタル、スタート直後の不利を克服して2着に入ったエコロヴァルツの再戦ムード。2度目の直接対決を制した馬が、皐月賞の最有力候補へと名乗りを上げるだろう。
ジャンタルマンタルVSエコロヴァルツ二強ムードに待った

だが、そんな二強対決に待ったをかけたいのが、巻き返しに燃えている坂井瑠星騎手とミスタージーティー(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)のコンビだ。
前走のホープフルS(G1)で女王レガレイラの5着に敗れたが、最後の直線で進路が塞がる不利が響いただけに力負けではないはず。手応えも十分に残っていたため、もしスムーズな進路取りに成功していれば、突き抜けるシーンがあったと感じるほどだった。
この結果には、手綱を取った坂井騎手も「僕がうまく乗れなかった」と後悔の弁。本馬を管理する師匠の矢作師も「完全に騎手のミス」「この馬の将来性は凄いものがある」とミスタージーティーに大きな期待をかけていることが伝わるコメントを残した。
また、不完全燃焼に終わった前走に比べ、共同通信杯の舞台はミスタージーティー陣営にとっても好材料が多い。
クラシックと直結しやすいこのレースだが、過去10年の勝ち馬で1番人気が優勝したケースは14年のイスラボニータのみ。最多の5勝を挙げているのが3番人気、2勝の6番人気が続いているように、実は上位人気馬が苦戦する傾向にある。
強烈な末脚が武器のミスタージーティーにとって、小回りで器用さを求められる中山から紛れの少ない東京へのコース替わりは大歓迎。これに上位人気馬が苦戦しているデータの後押しも加わるのだから、前走から条件は間違いなく好転するはずだ。
辛辣な騎手批判に映る師匠の言葉も愛弟子の成長を思う愛のムチ。さらなるステップアップを図る若武者にとっても信頼に応えたい一戦となる。
PICK UP
Ranking
23:30更新2017年クラシックに「ハーツクライ時代」到来!宿敵ディープインパクトを破り、春のクラシックに「魂の叫び」が響き渡るか
JRA武藤雅「爆穴連発」で際立つ存在感! 侮れない「エージェント効果」活躍の裏にあの大物の存在……
JRA丸山元気「変な下がり方すんな!」後輩を公開説教!? 妹弟子・藤田菜七子ら若手台頭に、この秋「8勝」止まりの“焦り”か……
- JRA「年度代表馬」史上最大のねじれ決着!? スペシャルウィーク白井元調教師らが”怒りの声”を上げたJRA賞の舞台裏
- 京王杯SC(G2)の危険な人気馬!? 関係者が明かした「復活が期待される4頭」で大勝負!!
- モットーは「安くて走る馬」で有名な大物馬主が爆買い!? 高額落札2頭に計1億円オーバーの「奮発」した背景
- JRA「勝てない騎手」が名門・池江泰寿厩舎所属で大出世!? 裏には競馬界の現状と「救いの手」が……
- 武豊「絶賛」ジャンダルムの「超」成長力で2000m不安なし!?”池江マジック”で血統の常識を覆す「限界突破」を実現
- JRAレース以外の騎手の「東西往来」自粛。大阪杯(G1)最終追い切りにも影響が……
- JRA札幌記念(G2)マカヒキの真実……「復活」「引退」で揺れる2016年ダービー馬の現在地
関連記事
【共同通信杯】「ダート変更」も完勝エルコンドルパサーの衝撃から26年…1番人気が「9連敗中」の苦戦、最有力2歳王者の取捨は?【東大式必勝馬券予想】
“令和版・伝説の新馬戦”が話題。共同通信杯も川田×ジャンタルマンタル、武豊×エコロヴァルツで“伝説級のレース”は確実も、勝つのは意外な“隠れ穴馬”か
【共同通信杯(G3)展望】朝日杯FSワンツーの2頭が早くも再戦!打倒「川田将雅ジャンタルマンタル」へ武豊エコロヴァルツに秘策はあるか
最優秀2歳牡馬ジャンタルマンタルVS武豊エコロヴァルツ「再戦」が早くも実現! 数多の名馬輩出の共同通信杯に今年も「超豪華メンバー」集結か
ロードクロノス|’01 中京記念を制した、名牝・シンコウラブリイの初仔は、29歳になっても食欲旺盛な健康優良児に!