川田将雅賞賛の「ノーステッキ圧勝」に大物牝馬の“桜花賞熱”高まる!? シンエンペラーにフォーエバーヤング…絶好調・藤田晋オーナーからまた1頭「大物候補」が出現!
10日、東京競馬場で行われた7R・3歳1勝クラスは、1番人気のソンシ(牡3歳、栗東・中内田充正厩舎)が勝利。単勝1.7倍という圧倒的な支持に応え、3馬身差の圧勝を飾っている。
デビュー戦に続く1番人気に推された前走の万両賞(1勝クラス)は、ロゼフレアの2着に敗れたが、この日は「前回より1つ精神面の成長があって、その分、内容もよく走れた」と主戦の川田将雅騎手も成長を実感。「体も心も成長していけば、より良い走りができると思います」と、その将来性を高く評価している。
「前走はやや不完全燃焼な面もありましたが、今回は非常に強い競馬でしたね。1400mでも楽に前に付けるスピードがありますし、最後もノーステッキの楽勝劇。気性面の幼さもあって、これでデビューから3戦連続で1400mに使われていますが、今日の内容なら1600mでも十分に期待できると思います。春の目標は当然、NHKマイルC(G1)になるでしょうね」(競馬記者)
絶好調・藤田晋オーナーからまた1頭「大物候補」が出現!
また、ソンシは『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)などでお馴染みの藤田晋オーナーの所有馬になる。本馬が3世代目になる藤田オーナーだが、すでにホープフルS(G1)2着のシンエンペラー、全日本2歳優駿(G1)を圧勝したフォーエバーヤング、サウジアラビアロイヤルC(G3)2着のボンドガールなど、非常に好調だ。
「今年が馬主4年目になる藤田オーナーですが、ボンドガールで牝馬クラシック、シンエンペラーで牡馬クラシック、フォーエバーヤングでダートと非常に楽しみな駒が揃っているだけに、この春は毎週のように藤田オーナーが注目されることになりそうです。
素人離れした麻雀の強さでも有名な方ですが、それにしても“引き”が強い(笑)。英ダービー(G1)やケンタッキーダービー(G1)など海外遠征の可能性も話題になっていますが、国内に矛を向ければ春の3歳G1総獲りも夢じゃないほど強力なラインナップだと思います。
ただ、実はサウジアラビアRCの2着から桜花賞(G1)に直行する予定のボンドガールですが、もし除外になればNHKマイルCのトライアル・ニュージーランドT(G2)に回るそうです。NHKマイルCを狙えるソンシが登場したわけですから、オーナーとしても何とか桜花賞に出したい気持ちが強くなったでしょうね」(別の記者)
レース後、管理する中内田調教師は「意外と硬い馬場コンディションでしたが、こなしてくれた。好内容で時計も速かったですし、良い教育ができた」と今回の勝利に大きな手応えを感じている様子。同じ東京の高速馬場になりやすいNHKマイルCに向けても、収穫のある一戦だったといえるだろう。
昨年のホープフルSでシンエンペラーが2着に敗れた際、「皇帝即位は延期となりました。。。」(原文ママ)と自身のX(旧Twitter)を通じて悔しさをにじませていた藤田オーナー。逆襲の春に向け、いよいよ待望の初G1制覇の可能性が高まっている。
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