GJ > コラムニュース > 名牝ジェンティルドンナ  > 2ページ目
NEW

ジャパンカップの思い出~史上初の連覇を達成、歴史に残る名牝ジェンティルドンナ~

【この記事のキーワード】, ,

 このジャパンカップでの騎乗も同様であり、最後の直線で進路が塞がっていたところを、内から外にいたオルフェーヴルにぶつかりに行き、強引に進路を確保して追っているのがわかる。レース後20分の審議の結果、ジェンティルドンナは降着とならず到達順位通りに確定したものの、岩田康誠は開催2日間の騎乗停止処分を受けたことから、多くの競馬ファンから不満の声があがっていたのだ。

 しかしこれはあくまでも岩田騎手の騎乗手法が問題なのであり、ジェンティルドンナがヨレたわけではなく、位置取りも含めてスムースな競馬であれば後味の悪い競馬とならず、歴史に残る叩き合いになったといえるだろう。

 翌2013年の第33回ジャパンカップでジェンティルドンナの鞍上に岩田騎手はいなかった。岩田騎手は前年のジャパンカップの騎乗でケチが付いたのか、その後ドバイ、宝塚記念、天皇賞・秋に騎乗して勝つことができず、このジャパンカップからライアン・ムーアに乗り替わりとなっていたのだ。

 ゴールドシップ、エイシンフラッシュ、トーセンジョーダンといった牡馬を相手に1番人気に支持されたジェンティルドンナだったが、レースは好スタートを決め好位で折り合い万全の内容。最後にデニムアンドルビーの猛追があったものの、ここまで3戦して未勝利だったとは思えない安定した内容で勝利、かつてゼンノロブロイもテイエムオペラオーも成し遂げられなかった史上初のジャパンカップ連覇を達成したのだ。また1着から4着までノーザンファームの生産馬が独占とあらためてその力を見せつけ、ノーザンファームとサンデーレーシング関係者にとっては最高の結末だったといえるだろう。

 そして三連覇を狙った2014年第34回ジャパンカップは前年と同じムーアとコンビを組んだが、同じノーザンファームの生産馬エピファネイアの4着に敗退、同一馬による三連覇を成し遂げることはできなかった。この敗退で「ジェンティルドンナは終わった」と見る声も多かったが、引退レースとなった有馬記念では4番人気ながら見事1着となり、有終の美を飾った。

ジャパンカップの思い出~史上初の連覇を達成、歴史に残る名牝ジェンティルドンナ~のページです。GJは、コラム、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 総合
  1. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  2. JRA調教師の目標は「餌やり」からの卒業!? 競馬界の「影の王」ノーザンファーム外厩大成功に存在意義ズタズタ……
  3. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  4. 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
  5. JRA「年度代表馬」史上最大のねじれ決着!? スペシャルウィーク白井元調教師らが”怒りの声”を上げたJRA賞の舞台裏
  6. 東京競馬場に約20万人が殺到!? 朝6時からの大行列、怒号飛び交う陣取り合戦、そして…競馬が最も熱い時代、歴代最多入場者を記録した当時の記憶
  7. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  8. 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
  9. 【東京大賞典(G1)】フォーエバーヤングVSウシュバテソーロ! ラムジェット、ウィルソンテソーロなど豪華メンバーが集結
  10. JRA堀宣行調教師「パワハラ裁判」で敗訴。現代社会に取り残された”村社会”で、あの超大物調教師にもパワハラ疑惑が……