
「藤田菜七子フィーバー」は何故消えたのか?JRAが日本競馬の未来のために変わらなければならない藤田菜七子という「機会」~2016年競馬界プレイバック1~

2016年も師走を迎え、残すところあと1カ月。
ベッキーの「ゲス不倫」に始まり、元プロ野球の清原和博容疑者など大物著名人による「薬物疑惑」、国民的アイドルグループSMAPの「解散騒動」、数多くの感動や名シーンをもたらした「リオ五輪」など話題豊富な一年だったが、こと競馬界においても本当に数多くの話題が尽きない年だった。
そこで今回は【2016年競馬界プレイバック企画】と銘打ち、今年1年間を振り返る意味で競馬界に起こった様々な事柄をピックアップしていきたい。第1回は、16年ぶりのJRA女性騎手誕生となった「藤田菜七子騎手」を特集したいと思う。
「菜七子フィーバー」は確かに存在し、一時は大きく世間を賑わせた。
2月11日、JRA騎手課程32期生の合格発表が千葉県白井市の競馬学校で行なわれ、16年ぶり史上7人目のJRA女性騎手となった藤田菜七子ら6名の新人騎手が合格した。
その剛力彩芽似といわれる愛らしいルックスから、競馬学校に入学した15歳の頃から注目を集めていた藤田菜七子騎手だが、16年ぶりのJRA女性騎手誕生を各メディアが報じたことで、その知名度は一気に全国区に。
騎手デビューが前倒しとなり、地方競馬の川崎競馬場で同期より一足早くデビューする異例の形が取られたが、「ひな祭りデビュー」となったその日の川崎競馬場には、競馬界に突如降臨した”アイドル”を一目見ようと、ファンとメディアが殺到。取材規制が敷かれるなど、一時騒然となる騒ぎになった。
その後、美浦の根本康広厩舎の所属騎手としてJRAデビューを果たした藤田菜七子騎手はデビュー戦でいきなり2着。JRAデビューからわずか14日後の3月20日にはモウカッテルでスプリングS(G2)に参戦し、女性騎手による最短重賞出走記録を大幅に更新した。
さらに3月24日には、地方の浦和競馬場で初勝利。同日にもう1勝挙げ、史上初の女性騎手による1日2勝を達成した。さらには、デビューわずか1カ月で芸能プロダクションであるホリプロと契約するなど、今春最も話題を集めたのは間違いなくこの”新人アイドル騎手”だったであろう。
だが、フィーバーが過熱し続ける一方で中央競馬の騎乗では苦戦が続いた。
PICK UP
Ranking
11:30更新東京ダービー(S1)JRA勢「大侵略」にTCKが対応策! 物議醸した「バルダッサーレ方式」アウトも根本的解決とは言えず……
2017年クラシックに「ハーツクライ時代」到来!宿敵ディープインパクトを破り、春のクラシックに「魂の叫び」が響き渡るか
JRA「年度代表馬」史上最大のねじれ決着!? スペシャルウィーク白井元調教師らが”怒りの声”を上げたJRA賞の舞台裏
- モットーは「安くて走る馬」で有名な大物馬主が爆買い!? 高額落札2頭に計1億円オーバーの「奮発」した背景
- 京王杯SC(G2)の危険な人気馬!? 関係者が明かした「復活が期待される4頭」で大勝負!!
- JRA「勝てない騎手」が名門・池江泰寿厩舎所属で大出世!? 裏には競馬界の現状と「救いの手」が……
- JRA丸山元気「変な下がり方すんな!」後輩を公開説教!? 妹弟子・藤田菜七子ら若手台頭に、この秋「8勝」止まりの“焦り”か……
- 武豊「絶賛」ジャンダルムの「超」成長力で2000m不安なし!?”池江マジック”で血統の常識を覆す「限界突破」を実現
- JRA札幌記念(G2)マカヒキの真実……「復活」「引退」で揺れる2016年ダービー馬の現在地
- JRA武藤雅「爆穴連発」で際立つ存在感! 侮れない「エージェント効果」活躍の裏にあの大物の存在……