JRA「完全敗北」で”影の王”の傀儡に? エージェント制度の改革「大失敗」 により、騎手は技より政治の”暗黒時代”突入か
今後、騎手は自身の技術を磨くよりも、有力なエージェントと契約する”政治力”がますます求められることは想像に難しくない。競馬の主役は「馬ではなく騎手」と言われて久しいが、いずれ「騎手でもなくエージェント」という世の中が来ることも、遠い未来ではなさそうだ。
今年はすでに平地G1が17レース行われているが、実は「武豊、M.デムーロ、C.ルメール」の3騎手以外の騎手が勝ったレースは、わずか5レースしかない。彼らの大舞台での技術が卓越していることは誰もが認めるところだが、その背景には「無情」ともいえる相次ぐ乗り替わりがあった。
今後このような極端な傾向に、ますます拍車が掛かっていくことだろう。決して屈してはならなかったJRAの敗北は、そんな権力だけがすべての「暗黒時代」の到来を予期させるものだ。果たして、そこにファンはついてくるのだろうか――。