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JRA「完全敗北」で”影の王”の傀儡に? エージェント制度の改革「大失敗」 により、騎手は技より政治の”暗黒時代”突入か


 その動きに追随するように田中勝春騎手や丸田恭介騎手といったところが、兼業エージェントから専業エージェントへ乗り換え。大野拓弥騎手や柴山雄一騎手は横山典騎手のようにエージェント契約を解消し、自ら騎乗馬を確保する道を選んでいる。

 全体ではないとはいえ、現場の騎手が方針に従う動きを見せため、JRAが掲げた「エージェント改革」は順調に推移するものと思われていた。

 しかし、待っていたのは最悪の結末だったようだ。

 今月14日にJRAが来年1月からのエージェント制度の見直しとして発表したのは、主に以下の3点となる。

[1]エージェントによる馬券購入の禁止。
[2]馬主、それに雇用されている者、及びこれと同視できると認められる者がエージェントになることを禁止。
[3]エージェントの役割を「騎乗依頼の受付」のみから「騎手は騎乗依頼の承諾に係る代理行為を行なわせることができる」に変更。

 まず[1]に関してだが、競馬サークル内で確固たる権限を持つようになった兼業エージェントが、同時に競馬記者として予想や馬券購入をできてしまう事実が、「公正競馬」を掲げるJRAの理念に相反するとして、以前から強く問題視されていた。

 したがって、「エージェントの馬券購入禁止」はJRAが目標とした「エージェント制度の廃止」の根幹的な課題であり、改革の最大の動機でもあった。

 だがJRAに所属し、普段から競馬サークル内で活動する騎手や調教師ならまだしも、普段は主に新聞社や出版社に勤務している兼業エージェントの馬券購入をどう管理するのかは、まったくの不透明だ。

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