JRA「ホープフルS(G1)」迫るもバッシング止まず……諸々の違和感と競馬界隈からも呆れ声
いよいよ、「あのレース」の開催が1月半後に迫ってきた。
来月28日、JRA最終開催の中山メインレース「ホープフルS(G1)」。今年からG1化されたレースだが、「増えすぎた2歳重賞」「有馬記念の後に開催」など、とにかく問題点が浮き彫りになっている。
開催当日には払い戻し80%の「JRAスーパープレミアム」実施、さらには藤田菜七子騎手が参戦する『2017ヤングジョッキーズシリーズ』の開催など、とにかく盛り上げるべく手を尽くしているようだが、やはりこの「違和感」は拭えないようだ。
まず、ただでさえ2歳重賞が増えた中、さらに2歳G1が一つ増えた点はやはり気になる。アルテミスS、サウジアラビアRC、ファンタジーSなど2歳重賞の増加は顕著な中、朝日杯FSと被る混合2歳G1を開催する意味があるのか……中山開催G1の確保、競走馬の出走機会の増大など大義名分はあるだろうが……。
また「年末の風物詩」として日本競馬界最大のビッグイベントとして定着していた有馬記念を「シメ」にしないという点も、やはり気になるところだ。その年の活躍馬が一堂に会す有馬記念の後に、未来を担うとはいえまだ知名度も薄い2歳G1を行うのは、やはりどこか「尻切れトンボ」の印象が消えない。有馬記念後は大井の東京大賞典で十分だったはずで、JRAはやはり「有馬記念で終わり」であるという意見が出るのも当然だ。
最近では競馬界隈でも疑問の声が噴出しており、坂井千明元騎手も「2歳重賞が多すぎる」「実質的にはほとんど1勝馬ばかりで、この時期の重賞を勝ったといって、それほどハクがつくわけでもない」と批判的なコメントをし、競馬ファンからも同調を得ている。
このような状況下で、この開催が「JRAの金儲け」という意見を出されても仕方がないだろう。ファンの間でも反対が多いホープフルSをめぐる動き。開催がどこまで盛り上がるのか……。
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