JRA有馬記念(G1)はダービー馬!? 桃井はるこvs楠原安里梨、平成最後の対決!?
――おふたりから、今秋のG1戦線で好走しているキセキの名前が上がりませんでした。
楠原安里梨:キセキは結果を残していますけど、有馬記念で「今秋4戦目」。ちょっと使われすぎているのが気になります。また今年の中山競馬場の日経賞(G2)で9着と惨敗しているので、ここを得意としているイメージがないんですよね。
桃井はるこ:そう! あとキセキは今秋、逃げてジャパンC・2着、天皇賞・秋では3着と結果を残しました。ただこれは同型の逃げる馬がいなかったので、楽にペースを作れたという側面もあるはず。今回は前に出る馬も多く、さらにマークもされそうなので、これまでと同じような展開にはなりづらいと思います。
それにしても今年は本当に魅力的な馬が多い!! できうることならば、全頭推したいくらい(笑)。実はサクラアンプルールも一瞬考えたんですよ。昨年の有馬記念は不利を受けたものの、それがなければ馬券圏内も有り得そうな走りをしていました。すごく適性がありそうです。
鞍上は中山競馬場を知り尽くしている田辺裕信騎手。入れないと後悔するかもと思ったものの、同馬はキングカメハメハ産駒。今年はディープインパクト産駒が来ると考えているので、あえて外し!
楠原安里梨:たしかにサクラアンプルールの前走、天皇賞・秋の6着は評価できる内容だったと思います。またここ3年、田辺騎手は中山競馬場の2500mのレースでの成績も悪くないんですよ。ただ、このメンバーを相手にするのはちょっと厳しいかなぁ……。
桃井はるこ:そうなの! 惜しいよねぇ。あと血統面で言えば、父父ディープインパクトのミッキースワローも気になっています。前走のジャパンCは5着。上がり最速の脚を使っていたし、調教を見る限りではレコード決着の反動も感じさせていません。
――続々と気になる馬が出てきますね。では同じ、”ミッキー”の冠名を持つミッキーロケットはいかがでしょうか?
桃井はるこ:ミッキーロケットは、有馬記念と相性が良いと言われる宝塚記念の勝ち馬。鞍上のO.マーフィー騎手は今年、UAE、英、愛でG1競走・9勝。ロンジンワールドベストジョッキーではL.デットーリ騎手に続いて2位!! 名手と呼んでも差し支えない存在です。
だから、なんで事前では人気を集めないと予想されているのが不思議ですね。今回私は『ディープインパクト産駒推し』なので、キングカメハメハ産駒はちょっとダメなんですけど。
楠原安里梨:ミッキーロケットはジャパンC出走予定だったんですが、右後肢の筋肉痛で回避。この影響がどれだけ出るのかが不安です。でも、パワーもあるので悪天候で馬場が渋ったのならば、コソッと買い目に入れるかもしれません(笑)。