JRAキングカメハメハ「種牡馬引退」濃厚の種付けなし。ディープインパクトを超える「豪華後継馬」に道譲る
キングカメハメハ(JBISサーチ公式サイトより)競馬ファンに激震が走ったディープインパクトの種付け中止の一報。ディープインパクトは今年、20数頭に種付けを行ったものの、歩様がおぼつかないことがあるとして3月に中止。「スポーツ報知」の取材に対し、社台スタリオンステーションの徳武英介氏は「首の痛みに起因していると思います」と理由を説明。そして「原因を追究して来年に備えます」と話した。
長きに渡り、リーディングサイアーとして日本競馬界に君臨してきたディープインパクト。まだ後継種牡馬も誕生していないこともあり、早期の復帰を望む声は大きい。競馬界を揺るがす一大ニュースゆえに続報が飛び交っているが、その中でひっそりと近況が明かされることになった名種牡馬がもう一頭いる。キングカメハメハだ。
NHKマイルCと日本ダービーの変則2冠を達成したキングカメハメハ。その後の飛躍にも注目が集まっていたが、秋の神戸新聞杯(G2)勝利後に右前浅屈腱炎を発症。現役を退くことが発表された。
その後種牡馬入りし、2008年に産駒がJRAデビュー。初年度産駒であるフィフスペトルが函館2歳S(G3)制覇、朝日フューチュリティS(G1)2着と活躍したこともあり、種付け数は右肩上がり。2010年、2011年にはリーディングサイアーにも輝いた。翌年からディープインパクトにトップを奪われてしまうも、長期間に渡ってNo.2の座を保持し、日本競馬界に多くの産駒を送り出していた。
「キングカメハメハは、昨年後半から免疫低下のため種付けを行っていないそうです。ディープインパクトとキングカメハメハ。ここ10年は、この2頭の産駒が競馬界を席巻していました。ただ2頭とも高齢になり、種牡馬としてのキャリアも晩年に差し掛かっているのは間違いありません。とくにキングカメハメハは、種牡馬としても”ラスト”が近いと見る関係者も少なくないですよ」(競馬誌ライター)
ディープインパクトは16歳、キングカメハメハは18歳。それだけにキングカメハメハのほうが種牡馬引退の時期も早い可能性もある。ただ、年齢だけが理由ではないという。
「やはり大きいのは後継種牡馬の問題。ディープインパクトは後継種牡馬が頼りない現状ですから、それが登場するまで1年でも長く種牡馬を続けさせたいはず。
一方のキングカメハメハは、すでに後継種牡馬として良血ルーラーシップ、短距離馬ながら競走実績は父と同等以上といえるロードカナロアがおり、この2頭にはサンデーサイレンスの血が入っていないため、ディープインパクト産駒にも種付けできる利点もあります。
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