GJ > 競馬ニュース > 【重賞展望】エルムS
NEW

【重賞展望】「北海道5戦5勝」のモンドクラッセVS香港「雷神」の見参!今年のエルムS(G3)は好調・三浦皇成騎手とJ.モレイラ騎手との一騎打ち!?

【この記事のキーワード】, ,
erumus.jpg2015エルムS(JRA公式サイトより)

 ダート重賞エルムS(G3)。注目は「北海道の申し子」と「雷神」との対決だ。

 モンドクラッセ(牡5歳、美浦・清水厩舎)は、まだ重賞勝ちこそないものの札幌、函館といった北海道のダート1700mに限っては5戦5勝の負け知らず。前走の大沼S(OP)も3馬身差で圧勝。単勝1.7倍という抜けた1番人気に応えている。

「特に滞在がいいというわけではないが、コース形態が合うのかもしれません」と陣営も何故北海道とここまで相性がいいのか掴みかねているが、そのコースで重賞が行なわれるのなら狙わない手はないだろう。「一回使って上積みはある。状態はいいですよ」と状態面でも自信を持っているようだ。

 さらに「前走のような競馬ができればハナにこだわらなくてもいいし、この馬のリズムで運べれば」と話しているように、前走は2番手から早め先頭の競馬で押し切っている。ハナに拘らない融通性ができたのは、逃げ馬にとって大きい。

 鞍上は主戦の三浦皇成騎手。函館2歳S(G3)を勝って今年初の重賞を成し遂げるなど、北海道シリーズになってから調子が上がっているだけに、もう一丁と行きたいところだ。

 対抗のロワジャルダン(牡5歳、美浦・戸田厩舎)は馬の実力も然ることながら、なんといっても「鞍上」が注目だ。

「来週の札幌記念(G2)に出走を予定している最強マイラー・モーリスに乗りに来た」と述べても過言ではない香港No.1のJ.モレイラ騎手が、今週から短期免許で参戦する。コンビを組むのが、このロワジャルダンというわけだ。

 モレイラ騎手は、札幌競馬に昨年のワールドオールスタージョッキーズで参加し、見事優勝を果たしている。他にもドバイシーマクラシック(G1)でラストインパクトを3着に導いた他、モーリスとのコンビで香港のチャンピオンズマイル(G1)を勝つなど、日本の競馬にも随所で存在感を発揮している世界的名手だ。

 昨年のみやこS(G3)以来、勝ち星から遠ざかっているロワジャルダンだが、「雷神」の異名を持つモレイラ騎手とのコンビでどう変わるのか注目だ。

 この2頭の争いに割って入るとすれば、実績上位のクリノスターオー(牡6歳、栗東・高橋厩舎)か。

 重賞3勝2着4回と、このメンバーでは完全に実績上位の存在だが、この1年間で重賞勝ちがないことが幸いして56㎏での出走できることは大きい。昨年は1番人気を背負いながら4着に敗れたが、蹄に不安があったようだ。

「爪の不安が解消したことで精神状態は昨年よりずっといい。不安があった昨年も4着と踏ん張った。一昨年は2着だし、三度目の正直としたいですね」と陣営が話しているように、今年は万全の態勢。

 鞍上の幸騎手は「ひと踏ん張りするかはその日の気分次第という感じ。できれば前向きさが欲しい」と注文を付けるが、ひと踏ん張りすれば十分に勝ち切る力はあるはずだ。

 前年の覇者ジェベルムーサ(牡6歳、美浦・大竹厩舎)も、当然ながら怖い存在だ。

【重賞展望】「北海道5戦5勝」のモンドクラッセVS香港「雷神」の見参!今年のエルムS(G3)は好調・三浦皇成騎手とJ.モレイラ騎手との一騎打ち!?のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 巷に出回る川田将雅「長距離苦手説」をデータで検証、阪神大賞典(G2)で気になる「13年未勝利」の課題…リーディングジョッキーの意外な過去
  2. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  3. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  4. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  5. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  6. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  7. 武豊の次に「上手い」のはアキヤマ!?「世界No.1」のR.ムーア騎手が「上手な日本人騎手」として武豊騎手の次に挙げた”意外”な名前
  8. JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
  9. 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
  10. 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客