
【ユニコーンS(G3)展望】JRA「未来のダート王」集結! デュープロセス5連勝へ盤石

6月16日、ユニコーンS(G3、芝1600メートル)が行われる。3歳ダート王決定戦ジャパンダートダービー(Jpn1、ダート2000メートル)の前哨戦だ、昨年の覇者ルヴァンスレーヴのようなスーパーホースが出現するのか。レースを展望しよう。
ダイワメジャー産駒の英国産馬デュープロセス(牡3歳、栗東・安田隆行厩舎)はデビュー戦(ダート1400メートル)こそ2着だったものの、その後破竹の4連勝。前走の青竜S(オープン)では初の1600メートル戦をクリア。勝ちタイム1分36秒6は速かった。素直に本命候補に指名できる1頭と言える。
ただし、前走が3番人気、前々走の昇竜S(オープン、ダート1400メートル)が4番人気と1番人気に支持されてきたわけではない。その理由は危なっかしいレース振りにある。基本的には先行しての押し切りが勝ちパターンだが、2着馬との着産はわずかでしかない。1番人気になった途端、負けそうな雰囲気もある。人気馬は敬遠したいという向きは押さえに回すという手もありそうだ。
これまでの4戦、すべて1番人気だったのがデアフルーグ(牡3歳、美浦・鈴木伸尋厩舎)。青竜Sで無傷の4連勝を狙ったがデュープロセスの2着に敗れてしまった。しかし、1枠1番から道中は内々を進む競馬で、直線で前をこじ開けるのにいくぶん苦労した不利もあった。上がり3Fは最速の35秒2。勝ったデュープロセスと同等、あるいはそれ以上という評価もできる。
鞍上予定はデビュー以来手綱を取っている津村明秀騎手。オークスでは12番人気のカレンブーケドールで積極的な競馬をして2着。ファンをあっと言わせた。ここでも強気の競馬をしてくれるだろう。鈴木伸尋調教師も「これまでのように控える競馬でなくて2、3番手でも競馬ができる」と攻めの構え。津村騎手は現在フリーだが元々は鈴木厩舎所属。師弟コンビの巻き返しに期待したい。
ワイドファラオ(牡3歳、栗東・角居勝彦厩舎)がいよいよダート戦線に登場する。父がヘニーヒューズであることから、いつダート路線に参入しても不思議ではなかったが、芝で好走を続けニュージーランドT(G2、芝1600メートル)でついに芝重賞を制覇。前走のNHKマイルC(G1、芝1600メートル)での9着がきっかけとなり、ユニコーンSに参戦してくる。あっさりの一発もある大物候補だ。
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