
JRA「遅咲き」レッドローゼスが函館記念で覚醒? 勢いならこの馬
東京コース実績は【1・2・2・2】。パワーが要求される持久力戦では分が悪いようだ。一瞬の決めてを生かせる中山コース実績は【3・3・2・1】で、こちらのほうが成績がいい。初の福島コースだった前走の福島民報杯を勝利しているように、小回りで直線の短いコースが最適。函館もぴったりだろう。さらには、札幌コースは2戦して1勝2着1回と洋芝も歓迎だ。
特に夏のローカル重賞では、いつ走るのかわからない重賞勝ち馬より調子の良さそうな上がり馬を狙うのがセオリー。函館記念のレッドローゼスは積極的に買いたくなる1頭だ。かなり人気になってしまいそだが仕方あるまい。
主戦は蛯名正義騎手。これまで17回騎乗して5勝2着6回連対率64.7%と相性がいい。福島民報杯に続き今回も騎乗予定だ。そして、レッドローゼスを管理するのは国枝栄厩舎。蛯名騎手と国枝厩舎のタッグと言えば有馬記念(G1、芝2500メートル)を制したマツリダゴッホ、牝馬3冠を達成したアパパネで名高い。
先日、今年の桜花賞(G1、芝1600メートル)を制したグランアレグリアの全弟であり、6月の新馬戦を圧勝したブルトガングが予後不良となった衝撃的なニュースが報道されたが、その数日前に報道されたのが約2年振りの復帰を目指していたタンタアレグリアが調教中の骨折で安楽死処分になったというニュース。タンタアレグリアも蛯名騎手と国枝厩舎のタッグでAJCC(G2、芝2200メートル)を勝った素質馬だった。
蛯名騎手と国枝厩舎のタッグにとって、この函館記念はある意味でタンタアレグリアの弔い合戦とも言える。今年、9勝しか上げられていない蛯名騎手ではあるが、ここぞというときにはベテランらしいテクニックが冴える。ここは気合いが入るはず。昨暮れのステイヤーズS(G2、芝3600メートル)以来の重賞制覇といきたい。
持久力戦になってしまうと脆さのあるレッドローゼスだが、瞬発力を生かせる展開になれば楽しみな存在だ。
PICK UP
Ranking
23:30更新「面白いこと教えてやるよ」横山典弘、打倒ソールオリエンスに手応えアリアリ!? 馬券に絡んだのはすべて内枠。「父兄参観」と揶揄された2年前とは一変
C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 武豊命名「5爺」に激震走るナンバー3の卒業…有馬記念でメジロマックイーンを撃破、迫られる「欠員補充」の最有力候補とは
- 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
- JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……