あの日を境に停滞した武豊騎手の『日記』。武邦彦さんの「生前の言葉」として最後に綴られた内容が猛烈に切ない

武豊騎手の父にして「ターフの魔術師」として、競馬界を沸かせた武邦彦さんが肺がんのため亡くなった12日から1週間が過ぎた。
15日に行なわれた告別式では、三男にあたる武豊騎手が家族を代表して「1カ月ほど前から覚悟はしていましたが、現実を突きつけられるとつらくて悲しいです。本当に優しい方でした。父の示した道を家族で歩んで参りたいと思います。誠に、ありがとうございました」と時折涙ぐみながら、声を絞り出すように挨拶。その沈痛な面持ちが、ありありとうかがえた。
福永祐一騎手の父にして「天才」といわれた福永洋一騎手のライバルとしてTTG時代の競馬を彩り、調教師としても数々のビッグタイトルを勝利した武邦彦さん。
そして何よりも、武豊、幸四郎の兄弟騎手や、弟弟子の河内洋現調教師を世に送り出した功績は測り知ることができないものだけに、我々のような末端の競馬ファンにとっても残念でならないという気持ちは未だ収まるものではない。
だが、そういった中でも父が亡くなるという掛け替えのない瞬間に、武豊が4年ぶりに騎乗停止になっていたことは、武家の豪運、運命の強さを感じずにはいられない。
まったくの偶然で父の死と向き合う時間が生まれたのは、武豊という「特別な騎手」が競馬を通じて本当に数多くの人々に感動を与えてきたことに対する”競馬の神様”からの贈り物なのかもしれないとすら思える。
今の武豊騎手の心中を我々には推し量ることしかできないが、そういった中でも武豊騎手の『公式サイト』の日記の更新が8月3日のまま途絶えていることが何とも切なく、痛ましい。
この『公式サイト』だけでも2004年の7月から12年間続いている武豊騎手からの「声」。だいたい1週間、長い時でも2週間に1度は随時更新されており、いつも多くのファンが楽しみにしている。だが、今回ばかりはすでに2週間以上更新がない。やはり気持ちの整理がついていないのだろうか。
そして、その切なさに拍車を掛けているのが、8月3日のタイトルだ。
PICK UP
Ranking
17:30更新
岩田望来「素行不良」で追放されても重賞4勝目ゲット! 減量トラブルや夜遊び発覚した「問題児」が干されなかったワケ
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
競馬版『無限の住人』!? 米最高峰の舞台に立った「独眼竜」馬に熱視線も、意外と多い「隻眼の強豪」- 府中の大ケヤキ、実は「偽名」だった!? 伐採試みた作業員が死亡、サイレンススズカも散った「魔の第3コーナー」の怪、ダービーが行われる東京競馬場の都市伝説に迫る
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRAファン感でルメール騎手が「ブチギレ」!? フランス語でまくし立て後輩騎手を”ガラス瓶”で殴打!顔面蒼白デムーロ騎手「ウソでしょ……」
- 約38年間のジョッキー生活に別れを告げた「二刀流の鉄人」。雨にけむる府中で人気薄と果たした「最年少G1制覇」【競馬クロニクル 第43回】
- JRAにピンポイントで「潰された」殿堂馬……「障害最強馬」オジュウチョウサンが超えるべき「最後の壁」は、強過ぎるが故の”歴史的遺恨”
- 「助手席に誰も乗っていない」「同乗者は制止不可能だった」謎多きJRAの説明…憶測飛び交う角田大河の函館コース侵入
- JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……














