GJ > 競馬ニュース > 武豊騎手の『日記』  > 2ページ目
NEW

あの日を境に停滞した武豊騎手の『日記』。武邦彦さんの「生前の言葉」として最後に綴られた内容が猛烈に切ない

【この記事のキーワード】, ,

『出張したら、そのまま行きっぱなしさ』。これは武豊騎手の言葉ではなく、幼い頃に武豊騎手が聞いた武邦彦さんの言葉だ。日記によると、武豊騎手が8月6日に小倉、7日に新潟で騎乗することに関して、武邦彦さんが騎手として活躍されていた頃は、まだ交通機関が発達しておらず、滋賀県の栗東から福岡県の小倉まで8時間以上かかったらしい。

 それで武邦彦さんが「出張したら、そのまま行きっぱなしさ」と武豊騎手に話したのだ。なんとも武邦彦さんらしい、ぶっきらぼうな言葉である。

 思い返せば、武豊騎手が父親のことを日記の題材にすることは本当に珍しいことだ。おそらく日記が書かれた3日の時点で、武邦彦さんの容態はかなり悪かったのではないか。実際に武豊騎手も告別式で「1カ月ほど前から覚悟はしていた」と語っていたように、もしかしたら武豊騎手もある覚悟を持って、父との思い出話を打ち明けてくれたのかもしれない。

 そう思って、改めて8月3日の更新で止まっている武豊騎手の『公式サイト』の日記を改めて見ると、何とも言えない切なさが込み上げてくる。

 無論、日記を更新してほしいなどといえる状況ではないが、まずは武豊騎手にとって選考委員会選出での出場が決まっているワールドオールスタージョッキーズを含めた27日、28日の競馬で、元気な姿を見せてほしい。

 そして、気が向いた時にどんな話題でも構わないので、これまでのように日記を通じて競馬界やファンへ明るい話題を提供してくれればと切に願うばかりだ。
(文=浅井宗次郎)

あの日を境に停滞した武豊騎手の『日記』。武邦彦さんの「生前の言葉」として最後に綴られた内容が猛烈に切ないのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  2. JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
  3. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  4. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  5. JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
  6. 武豊が社台に干された「曰く付き」阪神JF……”引退説”が囁かれた大スランプの原因「ダンスファンタジア事件」とは
  7. JRAマイネル軍団総帥・岡田繁幸さん逝く。武豊「僕の原点、この馬と一緒に全国区になった」絶体絶命だった天才を世に放った偉大な決断と信念【特別寄稿】
  8. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  9. 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
  10. JRA「パワハラ訴訟」渦中もノーザンファームからの信頼は急上昇!? 藤沢和雄、堀宣行ら関東の名伯楽に迫る勢い、快進撃続く木村哲也調教師の「生き残り戦略」とは