JRA「危険な人気馬」カテドラル? 中京記念(G3)で「脚質転換」は続く?

21日に開催される中京記念(G3、芝1600メートル)に3歳馬カテドラル(牡3歳、栗東・池添学厩舎)が参戦する。好走の可能性を探ってみよう。
カテドラルは前走のNHKマイルC(G1、芝1600メートル)で3着に善戦した。後方からレースを進め、朝日杯FS(G1、芝1600メートル)の覇者アドマイヤマーズに食い下がる2着になったと思えた瞬間、大外から追い込んできたケイデンスコールにハナ差交わされてしまった。とはいえ、前々走のアーリントンC(G3、芝1600メートル)の2着に続く好走で、3歳マイル戦線の有力馬の1頭になった。
ただし、カテドラルはマイル路線でキャリアを重ねてきた馬ではない。デビューは2000メートルの新馬戦。2、3番手を進み、直線で早目に先頭に立つと後続に2馬身以上の差をつけて優勝した。2戦目の野路菊S(オープン、芝1800メートル)では逃げ切って2連勝を飾り、圧倒的1番人気だったヴェロックスを破った。
こうなれば翌年(今年)の3歳クラシック戦線を目指すしかない。ところが東スポ杯2歳S(G3、芝1800メートル)では11着に大敗してしまう。今年初戦の2000メートル戦、京成杯((G3)も11着だった。
陣営は距離短縮を選択し、前々走のアーリントンCで初めてのマイル戦に挑戦。出遅れてしまいそれまでの逃げ・先行とは一変した追い込み競馬となったが、逃げ切ったイベリスにクビ差まで迫った。A.シュタルケ騎手はレース後「出遅れましたが、それでかえって道中は馬混みに入らず、自分のリズムで走れました」とコメントしている。
こうしてカテドラルは2つの意味でイメチェンした。中距離指向からマイル路線への転換に成功し、逃げ・先行馬から追い込み馬に脱皮したのだ。アーリントンCでの上がり3Fは最速の33秒3、NHKマイルCの上がり3F最速は2着のケイデンスコールだったがカテドラルはそれに次ぐ33秒7だった。
PICK UP
Ranking
5:30更新
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- エリザベス女王杯「単勝430.6倍」大激走に19歳ジョッキーも「本当に信じられません」。 武豊1番人気がまさかの結末で生まれたJRA・G1最高配当【競馬クロニクル 第30回】
- 「死活問題」発生に競馬YouTuberが絶滅の危機!? 突然の動画削除にファンも動揺…… チャンネル配信者らに何が起こったのか
- JRA調教師の目標は「餌やり」からの卒業!? 競馬界の「影の王」ノーザンファーム外厩大成功に存在意義ズタズタ……
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 四位洋文騎手が「トラウマ」嘆く……武豊騎手も不快感を露にした昨年「マイルCS」ディサイファの悲劇
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
















