GJ > 競馬ニュース > アメリカンファラオの「全妹」
NEW

米三冠馬アメリカンファラオの「全妹」がデビュー戦を圧勝!その名も兄が「ファラオ」とくれば当然の……?

【この記事のキーワード】, ,
160121_keibanikkangj.jpg

 昨年、1978年のアファームド以来、37年ぶり史上12頭目となるアメリカクラシック三冠を達成したアメリカンファラオ。現在カリフォルニアクロームがアメリカ競馬を牽引で来ているのも、この”モンスター”が3歳一杯で現役を引退したからだ。

 5着に敗れたデビュー戦から、2走目で衝撃のG1制覇。未勝利のアメリカンファラオが4馬身以上後続を突き放して初勝利をG1で飾ると、そこからは破竹の8連勝。「8戦合計37馬身」という圧倒的な強さでアメリカ三冠を達成している。

 そこから”真夏のダービー”トラヴァーズS(G1)でまさかの敗戦(2着)を喫した際は引退まで囁かれた。だが、ラストランとなったブリーダーズCクラシック(G1)では、その鬱憤を晴らすように6馬身半差を付けてレコード勝ち。有終の美を飾り、アメリカの競馬史にその名を残した。

 実は、そのアメリカンファラオの全妹が先月の31日にデビューしている。

 その名もアメリカンクレオパトラ。もちろん「全兄が古代エジプトの君主『ファラオ』なのだから、妹は『クレオパトラ』でしょ」という、なんとも安易な発想だ。「オンファイア」などと洒落た名前を付けられた日本の三冠馬ディープインパクトの全弟とは大違いだが、どうやらこの”クレオパトラ姫”、今のところ兄を彷彿とさせる化物らしい。

 31日に行なわれたデビュー戦。調教の動きがあまり良くないアメリカンクレオパトラは、三冠馬直近の全妹にもかかわらず、単勝オッズは8.3倍の3番人気に甘んじた。日本ではあまり考えられないことだが、ダート競馬が主流のアメリカでは追い切りの動きが日本よりも重要に扱われているのだ。

 しかし、三冠馬の全妹は、そんなアメリカの競馬ファンをあざ笑うかのように3コーナーすぎで先頭に立つと、最後は楽に流して後続に2馬身差をつける完勝。レースが1106mのスプリント戦であったことを考慮すれば、流しての2馬身差は「圧勝」と述べて良いだろう。

 さすがにこの時点で兄と比べるのは酷かもしれないが、アメリカンファラオがデビュー戦で5着に躓いたことを考えれば、上々のキャリアスタートといえる。

 今年も一時は2歳女王ソングバードがケンタッキーダービー(G1)に参戦する噂が流れるなど、近年のアメリカ三冠レースは決して牡馬だけのものではない様相だ。だからこそ、アメリカンクレオパトラが来年のクラシックに向けて、どのような走りを見せてくれるのか今から楽しみだ。

 ちなみにアメリカンファラオの一つ前のアメリカ三冠馬は、冒頭で触れた1978年のアファームド。

米三冠馬アメリカンファラオの「全妹」がデビュー戦を圧勝!その名も兄が「ファラオ」とくれば当然の……?のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 【日本ダービー】武豊「何とか間に合いました」キタサンブラック弟と挑む最多7勝目…乗り替わりでも不気味なエコロヴァルツの底力
  2. 【NHKマイルC】C.ルメール「一鞍入魂」アスコリピチェーノと必勝態勢!オークス、日本ダービーも騎乗馬決定か…シックスペンスとはコンビ解消
  3. 三浦皇成「これはモノが違う」悲願のG1初制覇が目前で霧散…「今後、ダート界を引っ張る馬になってほしい」宿敵レモンポップへ1年越しの挑戦状
  4. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
  5. 【天皇賞・春】「横山典弘マジック」に翻弄された敗戦の弁?大敗でも爪痕残した名手の存在感…テーオーロイヤル、ディープボンドの好走にヒント
  6. 藤田菜七子「日本ダービー騎乗」は幻に!? 武豊シュガークン×エコロヴァルツ「究極の二者択一」ダービー鞍上問題はスピード決着
  7. 【オークス】石川裕紀人が滑り込みでラストチャンスをゲット!?血統的に距離延長歓迎の穴候補に浮上…カワカミプリンセス、カレンブーケドールに続けるか
  8. 「うまく力を出せた」2年目女性騎手が2ヶ月ぶり白星! 「負担重量の注意義務」を怠り戒告処分も…翌日1Rで名誉挽回の好騎乗
  9. 「信じた俺がアホ」天皇賞・春(G1)大本命テーオーロイヤル優勝も「自信の1点勝負」は空振り…藤田伸二氏が前夜に感じ取っていたドゥレッツァの危険な前兆
  10. 【NHKマイルC】“アスコリピチェーノVSジャンタルマンタル”仁義なき社台グループの頂上決戦に決着をつける不気味な伏兵!