【新潟2歳S(G3)展望】JRA「素質馬」が続々と集結! 来年のクラシックを占う激戦を制するのは?
25日(日)、2歳馬たちによる真夏の決戦、新潟2歳S(G3)が開催される。昨年は勝ち馬ケイデンスコールがNHKマイルC(G1)で、14番人気ながら2着と好走。また同馬以外でもここで結果を残した馬が、後のG1戦線でも活躍することが多くなっており、年々注目度は高まっている。
今年はデビュー戦を圧勝したモーベット(牝2歳、美浦・藤沢和雄厩舎)が人気を集めそうだ。
オルフェーヴル産駒のモーベットは、東京競馬場の牝馬限定1600メートル戦でデビューを迎える。レ―スでは出遅れてファンをどよめかせるも、最後の直線で外に出されると上がり33.8秒の末脚を披露。2着に2馬身差をつけてきっちりと差し切って見せた。
ルメール騎手はレース後、「最初は物見をしていましたが、次第に流れに乗れました。最後はいい脚で伸びてくれました」とその能力を評価。管理する藤沢調教師は当初、「秋の東京を使う予定」と話していたが、新潟で初重賞に挑戦することを選んだようだ。
名伯楽が予定を前倒ししたということは、ここが重賞制覇のチャンスと見たのだろう。鞍上は福永祐一騎手を予定している。
今回と同じコースの新馬戦を勝利しているハーツクライ産駒のウーマンズハート(牝2歳、栗東・西浦勝一厩舎)は、中2週で重賞初制覇を狙う。
デビュー戦では良血シンハリングと激突。シンハリングが単勝1.9倍と圧倒的な支持を獲得し、ウーマンズハートは3番人気と下馬評では一枚落ちると見られていた。
レースで2頭は同じポジションで運んでいたが、結果はまるで違ったものになる。直線を迎えたウーマンズハートは鞍上の津村明秀騎手のゴーサインに応えるように進出。馬群から抜け出し、2着に3馬身半差をつけて快勝。一方のシンハリングは伸びを欠き、6着に終わった。
津村騎手も「追い出してからは期待以上の反応」だったといい、「これからが楽しみ」と期待を寄せる。中2週での出走となるが、西浦調教師は「それほど速い時計を出していないので、まだまだ上積みはあると思う」として問題ないと語る。勝機は十分にあるだろう。
グランチェイサー(牡2歳、美浦・矢野英一厩舎)は前走同様、前評判を覆す走りを見せたい。
デビュー戦は東京競馬場1400メートル戦。エピファネイア産駒のファートゥア、リアルインパクト産駒のインザムービーらの人気に押され、ダイワメジャー産駒のグランチェイサーは5番人気だった。
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