
JRA「外国人重賞制覇」は? WASJ3人が跨る馬とその可能性
女性騎手リサ・オールプレスは、ダイメイフジ(牡5歳、栗東・森田直行厩舎)で参戦を予定している。
オールプレス騎手は2002年に初来日し、さらに15、16年は2年連続短期免許で騎乗した。15年には6勝をあげ、さらに新潟大賞典(G3)で13番人気だったナカヤマナイトで2着に入り、波乱の立役者となるなど活躍した。
オールプレス騎手は、1996年に20歳でリサ・マンビー(旧姓)としてデビュー。3月に初勝利をあげ、その後も順調に乗鞍を増やし、2000~01年シーズンには84勝をあげてニュージーランド・リーディング3位に入った。
その翌年にカール・オールプレス調教師と結婚。2度の出産、育児も経験しながらも騎乗を続け、11年~12年シーズンには159勝を記録し、初リーディングのタイトルを獲得。その後、15~16年(G1競走3勝を含む、キャリアハイの171勝)、18~19年シーズンと3度のリーディングに輝いている。
その名女性騎手が騎乗するダイメイフジ。これまでマイル以下の距離を走って30戦6勝。そして1200メートルでは【3.2.3.6】という成績を記録している。
今年は勝利こそないものの、オーシャンS(G3)で7番人気ながら3着、前走のUHB賞(OP)でも5番人気ながら粘って3着と馬券圏内に入る好走を見せた。侮ると怖い存在だ。
ダイメイフジは20日に函館Wコースで最終追いを行い、単走で外ラチ沿いを回り、ほぼ馬なりで5F70秒1、ラスト13秒2を記録。時計は出ていないものの、管理する森田調教師は「指示通りやね」と満足気。
オールプレス騎手はダイメイフジを上位に導くことができるか。
ペイシャフェリシタ(牝6歳、美浦・高木登厩舎)には、カリス・ティータン騎手が騎乗する。
ティータン騎手は2006年に南アフリカの騎手免許を取得。3年後に見習騎手を卒業すると、その後南アフリカで年間100勝以上をあげるなど活躍した。13年8月に香港ジョッキークラブに移籍。初参加ながら50勝をあげてリーディング4位に入ると、その後もリーディング争いの常連となっている。昨年は日本からファインニードルが参戦した香港スプリント(G1)を、ミスタースタニングで勝利したことも記憶に新しい。
日本には2度、短期免許で来日しているが、目覚しい実績は残せていない。そろそろ結果を出したいところだろう。
コンビを組むペイシャフェリシタは昨年、好位で進むと最後の直線で内をついて、9番人気ながら3着に入り、波乱を巻き起こしている。
今年に入ってからスプリント戦に5度出走するもまだ馬券圏内はなし。中垣助手は「集中力を高めるためにチークピーシズを着ける」と話すが、これが幸と出るか。
海外の名騎手たちはどのような騎乗を見せてくれるのだろうか? キーンランドCは25日15時35分に発走を予定している。
PICK UP
Ranking
11:30更新「最強マイラー」に降りかかった予想外の火の粉…「名義貸し」の発覚したオーナーは馬主資格をはく奪、不運の名馬トロットサンダー【競馬クロニクル 第41回】
JRA宝塚記念(G1)横山典弘「息子愛」でタイトルホルダー救った!? 好アシストに陣営からも感謝の声、横山和生が「最大のピンチ」を脱した裏側
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 武豊「スキャンダル」「ケガ」など揺れに揺れた2017年。弟・幸四郎騎手「引退」から小浦愛「不倫疑惑」、そしてキタサンブラック「大団円」までをプレイバック!
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA今村聖奈「大ブレイク」の陰で悲痛な叫び。「何のために騎手になったのか」乗鞍激減、レース開催日に”お留守番”続出
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRAイチの「豪快王」小島太列伝。愛人、酒席トラブルあっても名騎手、名調教師の生き様に曇りなし