GJ > 競馬ニュース > 凱旋門賞(G1)展望
NEW

【凱旋門賞(G1)展望】女王エネイブルに「世界最強」包囲網!? 調教師フィエールマンら日本勢より6頭出しライバルに「危険な存在」

【凱旋門賞(G1)展望】世界女王エネイブルに包囲網!? 調教師フィエールマンら日本勢よりも、世界最強厩舎6頭出しに「危険な存在」の画像1
エネイブル(競馬つらつらより)

 今年も世界の頂点に挑戦する季節がやってきた。10月6日には、フランスのパリロンシャン競馬場で世界最高峰の一戦・凱旋門賞(G1)が行われる。

 凱旋門賞制覇を悲願に掲げる日本からは、今年の天皇賞・春(G1)を勝ったフィエールマン、昨年の有馬記念(G1)の勝ち馬ブラストワンピース。そして、レースのペースを握りそうなキセキの3頭が挑戦する。今年は積極的な海外遠征が目立っている日本競馬、今回こそ悲願達成なるか。

 だが、凱旋門賞は日本一ではなく、世界一を決める一戦。各国からトップクラスの強豪が集結する。筆頭は、このレースを連覇中の世界女王エネイブル(牝5歳、英・J.ゴスデン厩舎)だ。

 凱旋門賞連覇という偉業だけでなく、2017年の5月から目下12連勝中。世界規模で見ても、間違いなく歴史的名馬といえるエネイブル。今年も7月のエクリプスS(G1)で復帰戦を迎えると、キングジョージ6世&QES(G1)、ヨークシャーオークス(G1)と危なげなく3連勝。3連覇が懸かる凱旋門賞では、各国のブックメーカーが単勝1倍台を示しており、まさに大本命といえる存在だろう。

 しかし、管理するゴスデン調教師は「オッズはライバルの強さを反映していない」と、あくまで冷静だ。昨年の欧州年度代表馬ロアリングライオンや、今年の3歳牝馬No.1のスターキャッチャーなども管理する世界的名伯楽だけに気負いはまったくないと言って良いだろう。

 そんなゴスデン調教師が「危険な存在」と語るのが、英インターナショナルS(G1)で当時の世界No.1ホース・クリスタルオーシャンを破った3歳馬のジャパン(牡3歳、愛・A.オブライエン厩舎)だ。

 今年の英ダービー(G1)こそ半馬身差の3着に敗れたが、その後に本格化。キングエドワード7世S(G2)で重賞初制覇を飾ると、パリ大賞(G1)でG1初制覇。そして、前走の英インターナショナルSでは、最後の直線で驚異的な伸びを見せて世界No.1を撃破。この走りにはゴスデン調教師も「彼の瞬発力は印象的だった」と警戒を強めている。

 またオブライエン厩舎からは、他にも愛チャンピオンS(G1)で日本のディアドラ以下を破ったマジカル、前哨戦のフォワ賞(G2)でキセキを破って連覇を達成したヴァルトガイスト、英ダービーを勝ったアンソニーヴァンダイクなど6頭がエントリー。

 欧州競馬では同厩舎による連携プレーが暗黙の了解で認められており、世界最強厩舎による“エネイブル包囲網”が着々と進んでいると見ていいだろう。

【凱旋門賞(G1)展望】女王エネイブルに「世界最強」包囲網!? 調教師フィエールマンら日本勢より6頭出しライバルに「危険な存在」のページです。GJは、競馬、, , , , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  2. クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
  3. 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
  4. 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
  5. C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
  6. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  7. 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
  8. 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
  9. 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
  10. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛