GJ > 競馬ニュース > 菊花賞G2降格の危機!?
NEW

JRA菊花賞(G1)武豊優勝も「メンバー低下」「売上大幅ダウン」でG2降格の危機!? 長距離G1「時代遅れ」もスター誕生に光明

JRA菊花賞(G1)武豊優勝も「メンバー低下」「売上大幅ダウン」でG2降格の危機!? 長距離G1「時代遅れ」もスター誕生に光明の画像1

 21日、今年の菊花賞(G1)の馬券売り上げが発表され、フィエールマンが優勝した昨年の184億4690万9600円より大幅ダウン。-11.7%となる162億9025万3800円だった。

 武豊騎手による、令和初のG1制覇に沸いた今年の菊花賞。最後の直線では大歓声が上がり、レース自体は見応えのあるものだった。

 だが、その一方で今年は、皐月賞馬サートゥルナーリアや、古馬を相手に毎日王冠(G2)を快勝したダノンキングリー、青葉賞やセントライト記念(ともにG2)を勝ったリオンリオンら有力馬が次々と回避……。ダービー馬ロジャーバローズはすでに引退しているが、当初は菊花賞ではなく、凱旋門賞を目指していた。

 マイルから2000mが主流の近代競馬において、3000mという長丁場を嫌う馬が後を絶たないのは、近年の菊花賞の大きな課題だ。レースレベルの低下は、ファンの関心を下げるだけでなく、G1レースとしての存続すら危うくさせる。

「近年の米国では、レースレベルや出走馬の低下が原因で、権威あるG1レースがG2に降格することが珍しくありません。スピードが優先される昨今、長距離G1は『時代遅れ』という声もあります。

今年も菊花賞の売り上げは、日本ダービーは当然として、皐月賞も下回りました。今すぐに、というわけではありませんが、菊花賞もいつか距離短縮や施行時期など、テコ入れが必要なときがくるのではないでしょうか」(競馬記者)

 実際に今週行われる秋の天皇賞には、過去3200mから2000mに距離が短縮された経緯がある。今年はアーモンドアイを筆頭に超豪華メンバーとなり高い注目を浴びているが、まさに“テコ入れ”の成功例といえるだろう。

 しかし、その一方、メンバーのレベルが落ちることで、古馬になって活躍する「遅咲きのスター」がスポットを浴びている点は、近年の菊花賞の大きな魅力になりつつある。

JRA菊花賞(G1)武豊優勝も「メンバー低下」「売上大幅ダウン」でG2降格の危機!? 長距離G1「時代遅れ」もスター誕生に光明の画像2

 

 実際に2015年の覇者キタサンブラックを筆頭に、昨年の勝ち馬フィエールマンは今年の天皇賞・春(G1)を快勝。秋には2017年勝ち馬キセキとともに、日本を代表して凱旋門賞(仏G1)に挑戦した。メンバーの質で後れを取っても「勝ち馬の活躍度」は皐月賞や日本ダービーと比較しても遜色ないはずだ。

 今年また、ワールドプレミアというスター候補が誕生した菊花賞。主戦が武豊騎手ということあって、かつてのキタサンブラックのように競馬界を牽引する存在になってほしいところだ。

JRA菊花賞(G1)武豊優勝も「メンバー低下」「売上大幅ダウン」でG2降格の危機!? 長距離G1「時代遅れ」もスター誕生に光明のページです。GJは、競馬、, , , , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 【阪神JF】リバティアイランド、アスコリピチェーノ、ソダシを超える逸材!? 2歳女王決定戦で買うべき“大物馬主”推奨の2頭
  2. 【香港C(G1)展望】絶対王者ロマンチックウォリアーVS逆襲の女王リバティアイランド! ダービー馬タスティエーラ完全復活なるか
  3. 【阪神JF(G1)展望】L.デットーリ×米国2歳女王メイデイレディが日本襲来! フォーエバーヤング妹など日本の女王候補が迎撃
  4. 武豊「来年が楽しみ」ヤマニンウルス不在でも大健闘…フォーエバーヤング擁する世代レベルの高さも証明
  5. ミホノブルボンvsライスシャワー連想させた「100分の1」の攻防!同一馬によるワンツースリーは平地競走史上初
  6. 【香港マイル(G1)展望】3歳マイル王ジャンタルマンタルが待望の戦線復帰! 悲願達成のソウルラッシュと世界制覇に挑む
  7. 武豊「非常識な最高速」でチェルヴィニア置き去り…他馬を凌駕する切れにC.ルメール「ドウデュースと同じ走りは出来ない」
  8. JRA福永祐一ケイティブレイブ「西日で負けた」はサービス精神!?「面白いんじゃないかと……」ネットを炎上させた”言い訳”の真意
  9. ジャパンCでも天皇賞・秋でも下馬評覆す4歳馬の好走…「最弱世代」の汚名返上着々、出遅れて逃げてもダービー馬に先着の逸材が待望の復帰
  10. ハーツクライ産駒でも走りはディープインパクト?有馬記念に潜むファンの夢と希望とロマンと甘い罠