
ムツゴウロウが引退? 名物馬主シゲル軍団2015年の魚シリーズはどうなった?

サバ、マグロ、アカカマス、マンタ、ムツゴロウ、ハマチ、メジロザメ、ロウニンアジ、アマダイ…。これらに共通するものとは何か? そう聞かれたとき多くの競馬ファンは「馬名」と答えるだろう。
現在JRA日本中央競馬会には2000名ほどの個人馬主が登録されている。ドゥラメンテやジェンティルドンナのようにイタリア語を馬名の由来にする馬主や、マカヒキやウリウリのようにハワイに関連した単語を馬名にする馬主もいる。しかし「魚」や「動物」を馬名のテーマにする馬主というのは一般人からすればとても理解しがたい話だろう。
「馬なのに魚?」
この珍馬名でお馴染みなのは阪神馬主協会の元会長で関西馬主の重鎮・森中蕃氏だ。森中氏はシゲル~の馬名で持ち馬を走らせており、2013年の現3歳馬は「魚」シリーズ、2014年の現2歳馬は「動物」シリーズ由来の馬名を付け、多くの競馬ファンから注目を集めている。
また森中氏は高額馬を買わない馬主としても有名。競走馬の競りでも300~500万円ほどの安価で走りそうな馬をまとめて購入し、各世代から数頭活躍馬が出ればいいという考え方を持つとされる。
魚シリーズの馬は数多く登録されているが、現時点、JRAで勝利をあげたのは「シゲルオキサワラ・シゲルキツネダイ・シゲルキハダマグロ・シゲルクロダイ・シゲルサケガシラ・シゲルサンマ・シゲルシマダイ・シゲルテングダイ・シゲルナガイワシ・シゲルノコギリザメ・シゲルヒラマサ・シゲルムロアジ・シゲルメジロザメ」の13頭のみ。しかしシゲルノコギリザメは重賞のシンザン記念、ファルコンステークスでともに3着に入るなど、好走しておりすでに4000万円以上を稼いでいる。G1のNHKマイルカップにも出走した。
ただし勝ち上がった3歳馬で秋以降も活躍できそうな馬は数えるほど。それでも愛馬がG1に出走するなど、森中氏は十分楽しんだのかもしれない。すでに現2歳世代の「動物」シリーズもデビューしており、シゲルボブキャットが世代初勝利、そしてシゲルベンガルトラが重賞の小倉2歳ステークスでも5着と上々の走りを見せた。
競馬ファンの密かな楽しみでもあるシゲル軍団の活躍。残り4週間の3歳未勝利戦、そしてこれからデビューする2歳馬の動向から目が離せない。
PICK UP
Ranking
11:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
JRA“6億円馬”ディナシー「セレクトセール最高落札馬は走らない」負の格言代表的存在が繁殖牝馬セールへ
- 成績低下のM.デムーロ、三浦皇成に「不穏」な噂…腕だけなく馬質も重要な騎手業、彼らが不満を隠せなかった「決定的な理由」とは
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 天才・武豊と帝王・岡部幸雄の意地がぶつかり合った「天と地」の決戦。天皇賞・春(G1)に25年の時を経て再び訪れた「世紀の対決」
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRA M.デムーロ「低迷」のきっかけはドウデュースの調教師!? 復権に欠かせないのは失った信頼関係の改善か
- サトノアラジンに「鬱」疑惑!? 香港マイル(G1)に挑む日本マイル王の電撃引退の「裏事情」とは
- 四位洋文騎手が「トラウマ」嘆く……武豊騎手も不快感を露にした昨年「マイルCS」ディサイファの悲劇
関連記事
【夏季特別企画】史上最強世代・最後の一冠『菊花賞の行方を占う』Vol.10「野分特別を4馬身差圧勝!ノガロは『伝説の新馬戦』を演じた菊花賞馬の奇跡を再び起こせるか」
広島カープ優勝は「赤い3枠」のサイン!? 京成杯オータムH(G3)で大穴の「赤ヘル男」が4年連続で馬券圏内中!
目指せWIN5で1億円!今週の注目馬を一挙公開!
「タイトルを取らせてあげたい」阪神セントウルS(G2)に過去10年1番人気全滅のデータ「坂路の皇帝」ネロが打倒ビッグアーサーへ2週連続の一番時計!
「普通に走れば、なんとかなる」新設重賞の紫苑S(G3)は『新重賞ハンター』にお任せ!?ヴィルシーナの全妹が秘めたる素質を開花させる!