
【みやこS(G3)展望】「武豊→川田」春のダート王インティVS「底知れぬ大器」ワイドファラオ&スマハマが激突!
11月3日(日)に京都競馬場にてダートの重賞、みやこS(G3)が開催される。
このレースはチャンピオンズC(G1)の前哨戦であり、勝ち馬には優先出走権が与えられる重要な一戦となっている。
それもあってか、特別登録はフルゲート18頭に対して24頭と多い。だが、今回は1頭抜けた実力馬がいる。インティ(牡5、栗東・野中賢二厩舎)だ。
今年は東海S(G2)から始動し、続くフェブラリーS(G1)と連勝を飾った。ここまで7連勝だったが、5月のかしわ記念(G1)では粘りきれず、ゴールドドリームの差しを許して2着となった。
前走の帝王賞(G1)も1番人気に推されたが、レースで引っかかって折り合いを欠き、直線で踏ん張りきれずに6着に沈んだ。とは言え、敗因は明らかであり、登録馬中で実績上位なのは確か。
初斤量の59kgに不安は残るが、鞍上は武豊騎手から川田将雅騎手にチェンジ。どういった新味が出るのか、注目はさらに高まっている。
堅実なキャリアで注目を集めているのがスマハマ(牡4、栗東・高橋亮厩舎)だ。
4歳馬ながらキャリアがまだ7戦しかなく、しかも7戦全部で掲示板を確保しているという堅実派。前々走の東海Sでは重賞初挑戦ながらも3着と好走。続く名鉄杯(OP)では圧倒的な1番人気を背負い、見事に逃げ切り勝ちした。
重賞勝ちがないものの、東海Sで地力があることは証明した。インティと同じ脚質だけにどう立ち回るかに注目が集まる。
3歳馬の登録もあるが、その中ではワイドファラオ(牡3、栗東・角居勝彦厩舎)に注目したい。
元々芝で走っていた馬で、ニュージーランドT(G2)を勝つなど、芝でも実力を発揮している。NHKマイルC(G1)で9着に敗れるとダートへ路線変更。ダート1戦目のユニコーンS(G3)であっさり逃げ切り勝ちを挙げ、ダートへの適性も証明した。
前走のオーバルスプリント(G3)では3番手追走も、直線で先頭を捉えきれず2着に敗れた。ダートで2戦して2戦とも連対しているあたり、ダートでの実力も間違いはないだろう。今回は初距離となる1800mだが、鞍上のM.デムーロ騎手が上手く乗りこなしてしまうことは考えられる。
休養明けで今年2戦目となるウェスタールンド(セ7、栗東・佐々木晶三厩舎)。前々走はチャンピオンズCで人気薄ながら2着に入り、実力を見せつけた。長期休養明けとなったアンタレスS(G3)では4着に敗れるも、最後方からの追い込みで負けてなお強しという内容だった。今回は約半年ぶりのレースとなるが、どう出るか。
このほか、近5走がすべて馬券圏内という堅実な走りをしているヴェンジェンス(牡6、栗東・大根田裕之厩舎)や、名古屋大賞典(G3)3着のあとアンタレスSを制したアナザートゥルース(セ5、美浦・高木登厩舎)なども有力だろう。
秋のダート王決定戦に向けた重要な一戦。インティが勝つか、ほかの馬が勝利を挙げるか注目だ。発走は15:45予定となっている。
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