
東京五輪マラソン「札幌開催」にJRAも戦々恐々!? 夏の札幌競馬「中止」の可能性に「今の段階では、どうにも対応できない」
2020年の開催へ向け、今なお様々な協議が続いている東京五輪。「本当に開催できるの?」という不安もあるが、特に揉めに揉めているのがマラソンと競歩の札幌開催案だろう。
30日にはIOC(国際オリンピック委員会)のジョン・コーツ調整委員長、東京都の小池知事、組織委員会の森会長らが集う調整委員会が行われ、開催地が決定するといわれている。だが、IOCが費用を負担する案が浮上するなど、札幌開催案が現実味を帯びてきているのが現状だ。
そんな状況に戦々恐々としているのが、競馬を主催するJRA(日本中央競馬会)だ。
「JRAは毎年の夏に札幌で競馬開催を行っていますが、もしマラソンと競歩の開催が札幌に決まったら、その影響は甚大と述べざるを得ませんね。単純にお客を取られるというだけなく、交通機関に影響が出るのも確実。
関係者は『その時の交通状況は読めませんし、果たして開催できるのか……。ただ、今の段階ではどうにも対応を取ることはできませんし、決まるまでひたすら待つのみです。決まった段階で対策は講じるので、とりあえずは暫定的な日程と思ってもらっていいです』と祈るような気持ちで動向を見守っているそうです」(競馬記者)
JRAは先日2020年の開催日程を発表し、熱中症や五輪開催の対策として夏の小倉開催を取りやめる意向を示したばかり。そこに同時期の札幌開催まで中止となれば、競馬界全体を通じて売上にも大きな影響が出ることは避けられない。
「今回のマラソン(と競歩)の札幌開催は、選手ファーストの目線から生まれた案です。競馬における熱中症は騎手も大変ですが、むしろ馬の方も深刻。今回の小倉開催中止も、いわば“馬ファースト”で決まったことですから……」(同)
果たして、マラソンと競歩の札幌開催は実現するのか。すでに京都競馬場の改修工事による開催の割り振りや、有馬記念が最終日の12月27日に開催されるなどの変更を発表したJRAだが、状況によっては、さらなる番組編成を迫られそうだ。
PICK UP
Ranking
17:30更新【ヴィクトリアマイル(G1)予想】ナミュールから6点で万馬券狙い! マスクトディーヴァは持ちタイムに不安ありで消し! 高速決着に対応できる穴馬で勝負
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「空前の競馬ブーム」巻き起こしたオグリキャップ…ぬいぐるみはバカ売れ、見学ツアーも大人気、「ビジネスチャンス」生かしたオーナーの慧眼【競馬クロニクル 第64回】
- JRA出鼻をくじかれた「16億円」の大勝負……。「神の馬」の二の舞だけは避けたい日高に朗報!? 海外からのニュースに関係者も安堵か
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは