GJ > 競馬ニュース > 武豊「2020年の課題」  > 2ページ目
NEW

JRA武豊「完全復活」は第二のルメール化!? 4年ぶり100勝超えも、重賞勝ち減少……浮かび上がる「2020年の課題」

 2019年、フェブラリーS(インティ)、菊花賞(ワールドプレミア)と2つのG1を勝ち、大舞台でも存在感を示した武豊騎手。だが、その一方で重賞勝ち自体は2年前から13→8→6と右肩下がりで減少……。

 現役最強馬だったキタサンブラック引退の影響に加え、G1勝ちがなかった前年を鑑みれば、昨年のG1・2勝、G2・3勝は復活を印象付けるものだった。だがその一方で、G3がわずか1勝に留まったのは「お手馬の層の薄さが起因している」といえるだろう。

 その主たる原因は、今年も開催8割以上のG1を勝つなど、現在の日本競馬界を牛耳っているノーザンファームとの関係の弱さだ。

 武豊騎手とルメール騎手、同じエージェントと契約しながらも勝ち星約50差、重賞にして10勝の差がついた大きな要因は、このノーザンファームが運営する一口馬主クラブとの関係性に尽きる。

 ノーザンファーム系クラブは「ルメール・ファースト」という言葉が生まれるほど、ルメール騎手を中心に起用しており、その次が短期免許で来日する世界のトップジョッキー、そして日本人で最も優遇されているのがリーディング2位の川田将雅騎手だ。武豊騎手は残念ながら、その次のグループに該当する。

 したがってノーザンファームが有力馬の大多数を支配する大レースになると、武豊騎手に回ってくるのは必然的に3番手、4番手以降の馬ということになる。これが、武豊騎手が昔のように大レースを勝ちまくることができない主な原因だ。無論、武豊騎手に限らず、ほぼすべての騎手に共通して言えることだろう。

 逆に述べれば、現在の日本競馬で勝ちたければ「ノーザンファーム系クラブの有力馬に乗れ」ということだ。

 実際に、昨年の武豊騎手の重賞6勝は、すべてノーザンファーム系クラブ以外の馬だっただけに、もし武豊騎手のノーザンファーム内での格付けが上がれば、全盛期に近い成績を収められる可能性は高い。

 2020年も輝かしい活躍が期待される武豊騎手だが、その中で如何にノーザンファーム系クラブの馬で結果を出し、ルメール騎手のような絶大な信頼を勝ち取っていくか。それが「武豊完全復活」への大きな課題になるはずだ。

JRA武豊「完全復活」は第二のルメール化!? 4年ぶり100勝超えも、重賞勝ち減少……浮かび上がる「2020年の課題」のページです。GJは、競馬、, , , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
  2. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  3. 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
  4. 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
  5. 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
  6. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  7. C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
  8. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  9. 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
  10. 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!