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JRAコントレイル「三冠」の可能性は? ディープインパクト、オルフェーヴルとの比較。立ちはだかる「強敵」は?

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 第80回皐月賞は昨年のJRA最優秀2歳牡馬コントレイルが快勝、唯一三冠への挑戦権を獲得した。デビュー以来の無敗を続け、これで成績は4戦4勝。東京スポーツ杯2歳S(G3)、ホープフルS(G1)、皐月賞(G1)と重賞も3連勝で、すでに名馬の仲間入りをしていると言ってもいいだろう。問題は次の日本ダービー、そして令和初の三冠馬となれるかどうかだ。

 そこで2000年以降に三冠を達成した、ディープインパクトとオルフェーヴルとの比較、さらに同世代のライバル達と比較して、コントレイルの三冠達成の可能性を探りたい。

 三冠馬となったディープインパクトはデビューから引退まで、国内のレースは13戦すべて上がり最速を記録。オルフェーヴルも国内17戦で上がり最速10回で、皐月賞は上がり最速で勝利している。日本ダービーは上がり2位だったが、不良馬場だったことと、上がり1位と0.1秒差しかなかった。コントレイルはまず皐月賞の上がり最速をクリア。日本ダービーでも上がり2位以内で勝利することが、菊花賞勝利の可能性を高めることに繋がるだろう。

 皐月賞の勝ち時計2.00.7は、2000年以降に行われた稍重馬場の皐月賞では最速。皐月賞と菊花賞の二冠を達成したエアシャカールやゴールドシップよりも優秀だ。さらに同年に有馬記念、翌年にドバイワールドカップを勝利したヴィクトワールピサよりも速く、時計的価値も高い。

 管理する矢作芳人厩舎は、過去に日本ダービーを含めG1実績も多数、そして鞍上の福永祐一騎手も日本ダービーや菊花賞などを勝利。生産者のノースヒルズも多数のG1馬を管理するなど、こちらも実績十分。チーム・コントレイルには何の不安もないといっていいだろう。

 懸念があるとすれば血統背景だろうか。コントレイルの母ロードクロサイトは短距離血統で、自身は1400mまでしか好走経験がない。さらにコントレイル以外の産駒2頭はダートが主戦で、1800mまでしか勝利していないのだ。加えて母父のUnbridled’s Songは、芝の2200m以上で産駒が9戦未勝利と長距離戦は分が悪い。

 コントレイルの父ディープインパクトの産駒は、芝1200~2400mまで勝率10%以上を記録しているが、2600m以上は勝率が6.9%に下がってしまう。菊花賞はサトノダイヤモンド、フィエールマン、ワールドプレミアが勝利しているが、今年は2600m以上で産駒は8戦して未勝利。昨年は3勝しているが、2015年までは0勝、2016年1勝、2017年1勝、2018年1勝と全体的に長距離戦に相性は良くない。

 とはいえ、過去4年の菊花賞で3勝と考えれば驚異的な数字でもある。ただしその3頭はすべてノーザンファームが生産、育成した馬。ノースヒルズ産駒のコントレイルは、長距離向けの馬づくりの手腕が試されるといっていいだろう。

 過去、皐月賞と日本ダービーの二冠を達成するも、菊花賞を逃した馬は多い。トウカイテイオーやミホノブルボンといった名馬もいるが、2000年以降であればドゥラメンテ、メイショウサムソン、ネオユニヴァースの3頭がいる。ドゥラメンテは菊花賞に出走できなかったが、他の2頭は前哨戦の神戸新聞杯で敗退しており、前哨戦を勝利していたディープインパクトやオルフェーヴルとは異なる。つまり菊花賞前のレース結果は重要だ。

 ただ、仮にコントレイルが日本ダービーを勝てば、休み明けで勝利した皐月賞の結果からも、陣営は日本ダービー後に菊花賞へ直行する可能性が高い。休み明けの菊花賞出走は2000年以降の三冠チャレンジに前例がないが、今は外厩施設の充実もあって過去のデータは通用しないだろう。異例の三冠挑戦となるだろうが、今後のローテーション議論に影響しそうだ。

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