
JRAデムーロ陣営「レイデオロ売込み」も空振り……でも三浦皇成も仕方なく?ノーザンの主義如実
「うまくゲートを出ることが出来ず、後ろからになってしまいました。それでも最後はよく来ていますし、よく走ってくれました」
リスグラシューの圧勝で幕を閉じた有馬記念(G1)。三浦皇成騎手は7着に終わったレイデオロを労いつつ、こうレースを振り返った。
もともと三浦騎手は有馬記念に参戦する予定はなかった。だが、レイデオロに乗る予定だったW.ビュイック騎手が騎乗停止。そのため、三浦騎手が代打として騎乗することになった。
戦前、三浦騎手は「有馬記念という舞台でダービー馬に乗せていただけるということで、率直に嬉しかったですね」と喜んでいたが、この“代打騎手”の選抜はすんなりと進まず、さらに直前まで三浦騎手以外が鞍上を務める可能性もあったと関係者が教えてくれた。
「ビュイック騎手が乗れなくなったことが知れ渡ると、すぐにM.デムーロ騎手サイドからの売り込みがあったそうです。最近は不調ですが、リーディングは上位ですし、これまでの実績も十分。代打としては悪くないと思われました。ところが、ノーザンファームの上層部が首を縦に振らなかったといわれています。この話を聞いた人たちは『それほど、デムーロ騎手は嫌われているのか』と驚いていましたね」(競馬関係者)
デムーロ騎手はアウト。そして他の有力騎手はすでに騎乗馬が決まっているため、現在関東リーディング2位と活躍している三浦騎手に白羽の矢が立った。だが、陣営は最後の最後まで騎手を探し続けていたという。
「当該週から三浦騎手で内定していたのですが、陣営側は直前まで粘りたいと考え、レイデオロの追い切りを木曜日に変更。これは水曜の最終追い切り後、他陣営の馬になにかしらアクシデントがあった場合、すぐにその馬の騎手に依頼をするためだといわれていましたよ。結果的に回避する馬が出なかったので、そのまま三浦騎手が騎乗することになりましたけど、ちょっと横暴ですよね」(競馬誌ライター)
JRAは今や「大ノーザン系時代」。社台グループのトップであるノーザンファームは現時点で勝利回数は611勝、2位の社台ファーム(311勝)の倍近くをあげている。また重賞勝利数は63と他の陣営を圧倒する成績を誇っている。そのため、騎手に対してもこのような無理ができるのだろう。
ノーザンファーム1強が続いて久しいが、この時代が終わる日は訪れるのだろうか?
PICK UP
Ranking
17:30更新「面白いこと教えてやるよ」横山典弘、打倒ソールオリエンスに手応えアリアリ!? 馬券に絡んだのはすべて内枠。「父兄参観」と揶揄された2年前とは一変
C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 武豊命名「5爺」に激震走るナンバー3の卒業…有馬記念でメジロマックイーンを撃破、迫られる「欠員補充」の最有力候補とは
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
- JRA横山和生「美人過ぎる」あの有名バレットと結婚してた!? 当時は競馬ファンの間でも話題、タイトルホルダー活躍の裏に「内助の功」効果バッチリ