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元JRA藤田伸二「若手に苦言」三浦皇成落馬を心配……フェアプレー騎手の矜持

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元JRA藤田伸二「若手に苦言」三浦皇成落馬を心配……フェアプレー騎手の矜持の画像1

 5日、中山競馬場の第7R・4歳以上1勝クラスで痛ましい落馬事故が発生した。最後の直線で、大塚海渡騎手が騎乗するラッキーアドバンスが急に外側へ斜行。前にいる馬に接触して転倒し、さらに後ろを走っていた三浦皇成騎手のスズロザーナを巻き込んでしまった。

 その後、ラッキーアドバンスは予後不良、大塚騎手は頭部外傷、脳挫傷の疑いで船橋市内の病院に搬送された。そしてスズロザーナは異常がなかったものの、鞍上の三浦騎手は尺骨遠位端、左手月状骨の骨折、左側胸部打撲と診断され、今年3月頃の復帰を目指すと伝えられている。

 大塚騎手は昨年デビューし、キャリアの浅い若手騎手。一方、三浦騎手は昨年、自己最多となる102勝をあげた。美浦の騎手では104勝の戸崎圭太騎手に次いで2位、全国でも6位にランクイン。今年はさらに飛躍を遂げることが期待されていた。

 新年から起こってしまった痛ましい事故。関係者たちからも心配の声があがっているが、元JRA騎手の藤田伸二氏も、自身のTwitterで三浦騎手らを気遣うツイートをしている。

 藤田氏は三浦騎手から、メールで「手首骨折だけなので全治は分かりませんが復帰まで時間かからないと思います」と連絡があったと明かし、軽傷であることに胸をなでおろした。そして、「加害者である若い子には厳しい」と前置きをしつつ、「直線で内からムチを打ちながら勢い余って前の馬にのっかかる」「距離感が掴めてないのかな?」と苦言を呈し、「皇成が気の毒だ」と気遣った。

「三浦騎手は、2016年には騎手生命をも脅かされる深刻な落馬事故にあっています。約1年の休養を挟んで復帰してからは、右肩上がりに成績をあげていますが、そのような事故があったのだから、今回の一件でなおさら心配されるのも当然だと思います。

 大塚騎手にはピシャリと厳しいコメントを送っていますが、藤田氏は現役時代に特別模範騎手賞2回、フェアプレー賞17回という前人未到の表彰歴を持ちます。その藤田氏から見れば、少々稚拙に映ってしまったのかもしれませんね」(競馬誌ライター)

 その後、藤田氏はその次のツイートで「年度代表馬がやはりリスグラシューやったな!」など「2019年度JRA賞」に言及。そして「フェアプレー賞の数が少ないのが残念や…」「ナナコも取れる賞やぞ…」とツイートし、さらに「リーディング争いしてる連中が入ってないのはタルんどる」などと嘆いていた。

 落馬事故を完全に防ぐのは難しいだろう。だが、少しでも気を使うことできれば、起こる可能性は少なくできるはずだ。

「誰も落馬なんて見たく無い」。藤田氏の叫びは騎手たちに届くのか。

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