GJ > 競馬ニュース > 凱旋門賞~ディープインパクト~  > 2ページ目
NEW

凱旋門賞の記憶~2006年ディープインパクト~ 世紀の名馬の敗退は常に「風邪」が理由だった? 失格の「裏側」にある真実とは

【この記事のキーワード】, ,

 聞くところによるとディープインパクトはフランス到着後に風邪をひき、治療時に使用した薬剤が何らかの理由でレース後まで残留してしまったのが原因という。これは処方したフランス人獣医師のミスなのか、それとも失格を誘うために仕組まれたものなのか、当時この信じられない結末に競馬ファンは様々な憶測を立てた。しかしその結果が覆ることはなく、長い凱旋門賞の歴史でディープインパクトは唯一失格となった馬として刻まれている。

 実は、ディープインパクトは風邪をひきやすい馬だったという声もある。というのも、無敗でクラシック三冠を達成した3歳の暮れ、断然のファン投票1位に選ばれたディープインパクトは有馬記念の出走を決めていた。菊花賞を制した後も順調に調整されていたが、レース直前に風邪をひいていたという話がある。結果圧倒的1番人気に支持されたディープインパクトは、ルメールが騎乗したハーツクライに届かず2着。初めての敗退を喫してしまったのだ。

 関係者によると、この時ディープインパクトは有馬記念の出走回避も検討されたが、日本中を巻き込んだブームの影響もあり、関係者は出走を決断。この時マスコミ関係者は厩舎に入れないようにシャットアウトされたが、そういった事情があったらしい。その際、凱旋門賞時と同じ薬剤を使用したというのだが、この薬剤は当時日本国内では許可されていたが、フランスでは使用が禁止されているもので、それを知らずに池江調教師が凱旋門賞前に使用してしまったといわれている。この問題はそれ以上当事者から語られることはなく、JRAも積極的な真相究明を見せなかったこともあり結局うやむやとなってしまった。

 帰国後のディープインパクトはジャパンカップを圧勝、引退レースとなった有馬記念でも前年の鬱憤を晴らす見事な走りで勝利、自らの引退式に花を添えた。そして種牡馬となるべく北海道へ旅立っていった。

凱旋門賞の記憶~2006年ディープインパクト~ 世紀の名馬の敗退は常に「風邪」が理由だった? 失格の「裏側」にある真実とはのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

5:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 【日本ダービー】武豊「何とか間に合いました」キタサンブラック弟と挑む最多7勝目…乗り替わりでも不気味なエコロヴァルツの底力
  2. 【NHKマイルC】C.ルメール「一鞍入魂」アスコリピチェーノと必勝態勢!オークス、日本ダービーも騎乗馬決定か…シックスペンスとはコンビ解消
  3. 三浦皇成「これはモノが違う」悲願のG1初制覇が目前で霧散…「今後、ダート界を引っ張る馬になってほしい」宿敵レモンポップへ1年越しの挑戦状
  4. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
  5. 【天皇賞・春】「横山典弘マジック」に翻弄された敗戦の弁?大敗でも爪痕残した名手の存在感…テーオーロイヤル、ディープボンドの好走にヒント
  6. 藤田菜七子「日本ダービー騎乗」は幻に!? 武豊シュガークン×エコロヴァルツ「究極の二者択一」ダービー鞍上問題はスピード決着
  7. 【オークス】石川裕紀人が滑り込みでラストチャンスをゲット!?血統的に距離延長歓迎の穴候補に浮上…カワカミプリンセス、カレンブーケドールに続けるか
  8. 「うまく力を出せた」2年目女性騎手が2ヶ月ぶり白星! 「負担重量の注意義務」を怠り戒告処分も…翌日1Rで名誉挽回の好騎乗
  9. 「信じた俺がアホ」天皇賞・春(G1)大本命テーオーロイヤル優勝も「自信の1点勝負」は空振り…藤田伸二氏が前夜に感じ取っていたドゥレッツァの危険な前兆
  10. 【NHKマイルC】“アスコリピチェーノVSジャンタルマンタル”仁義なき社台グループの頂上決戦に決着をつける不気味な伏兵!