JRA根岸S(G3)「1400mの鬼」スマートダンディーに勝負気配!? 狙いはフェブラリーS(G1)よりも……
今年の根岸Sにスマートダンディー(牡6歳、栗東・石橋守厩舎)という馬が登録している。
この馬のデビューからの戦績をよく見て欲しい。これまで19戦しているが、そのうちの17戦がダート1400m戦なのである。これまで挙げた7勝も全てダート1400m戦でのものだ。前走も年末の阪神で行われたギャラクシーSを快勝している。
スマートダンディーは1400m以外の距離になると全く馬券にならない、という馬ではない。2018年6月の東京・夏至S(1600m)で3着に、昨年4月の東京・オアシスS(1600m)でも3着に入っている。マイル戦でも馬券になる実力の持ち主だ。
しかし、そのオアシスS以降に使われた3戦もやはり1400mだった。ここまで徹底して、ダート1400m戦を中心に使われているということは、陣営がスマートダンディーの適性をダート1400m戦に見出している証拠と言えるだろう。
JRAでは東京、京都、阪神、中京でよく行われているダート1400m戦。下級条件からオープンクラスでも組まれている舞台だけに、ダートを主戦場とする馬たちの多くが経験しているコースである。重賞でもプロキオンS(G3)や今週末の2月2日(日)に東京競馬場で行われる根岸S(G3)が、このダート1400mで行われる。
22頭が登録している根岸Sだが、登録馬の多くは、続くマイル戦のフェブラリーS(G1)への叩き台という認識でいる。
だが、このスマートダンディーのように「1400mでこそ」という馬の場合は少々事情が異なるはずだ。「得意とする1400m戦で初の重賞タイトルを手にしたい」そんな思惑で挑んでいるだとしたら、今回は、人気を集めそうなコパノキッキングやモズアスコットよりも、馬券で狙うべき存在と言えないだろうか。
今回は前走のギャラクシーSに続いて、秋山真一郎騎手が手綱を取る。
この秋山真一郎騎手とのコンビでは3戦3勝と、スマートダンディーにとっては好相性の鞍上だ。根岸Sはスマートダンディーにとって、1月20日(月)にこの世を去った父エンパイアメーカーを弔う最高の舞台となるかもしれない。
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