
JRAヴァーダイト「兄姉はG1勝ち」「厩舎の期待馬」が、再び川田で勝利確実!?
2月1日(土)京都9R、梅花賞(3歳1勝クラス)に12月5日のメイクデビュー阪神を楽勝したヴァーダイト(牡3、栗東・音無秀孝厩舎)が出走する。
2番人気となったデビュー戦は、直前の調教が動かなかったこともあり、C.スミヨン騎手騎乗のメラーキに1番人気を譲ったが、スピードの違いで早くも直線先頭に立つと、上がり最速の脚で悠々と押し切った。楽な手応えで2着馬を4馬身突き放した勝ちっぷりは、芝での活躍を予感させるのに十分な内容だったといえる。
ヴァーダイトは父ディープインパクト×母クリソプレーズという良血。兄クリソベリルは昨年のチャンピオンズC(G1)でゴールドドリーム、インティなど古馬ダートのトップクラスを撃破。2018年ルヴァンスレーヴに続く、2年連続の3歳馬による優勝を決めた。
ゴールドアリュール産駒の兄クリソベリルはここまで一貫してダート戦を使われているが、父がディープインパクトのヴァーダイトは芝でのデビュー。騎乗した川田将雅騎手はレース後のコメントでも「問題なくいい競馬ができました。血統馬らしく成長してくれればいいと思います」と能力の高さに太鼓判を押している。
管理する音無調教師も「兄弟馬がダートで走っていますが、この馬は背が高く芝馬だと思います。成長が楽しみです」と芝の適性を再認識するコメントを残した。
特筆すべきは母クリソプレーズの繁殖牝馬としての優秀さだ。ここまで代表的な産駒として、クリソベリル(ジャパンダートダービー、チャンピオンズC)、マリアライト(宝塚記念、エリザベス女王杯)などのG1馬もいれば、リアファル(神戸新聞杯)、クリソライト(帝王賞2着、ダイオライト記念3連覇)がいる。
父によって芝とダートの適性は変わってくるが、中距離路線で安定して活躍馬を出しており、競馬ファンにはおなじみの名牝である。芝のG1を勝ったマリアライトが、父ディープインパクトで全姉となるため、陣営がヴァーダイトのデビュー戦に芝のレースを選択したのは自然な流れだろう。
梅花賞はメイクデビューの芝2000mから2F延長の芝2400mとなるが、兄姉のリアファル、マリアライトは中長距離で問題なかった。
鞍上には引き続きデビュー戦で手綱を取った川田騎手。G1を勝った兄クリソベリルの主戦で、現在リーディングトップのO.マーフィー騎手の20勝に次ぐ19勝で2位と好調。勝率はマーフィーの25.0%を凌ぐ34.5%で最も勝利を期待できる騎手である。先週のAJCC(G2)もブラストワンピースを鮮やかな騎乗で勝利に導いたばかりだ。
頼れる鞍上のエスコートで、ここもすんなり通過してクラシック候補に名乗りを上げたい。
PICK UP
Ranking
17:30更新【ヴィクトリアマイル(G1)予想】ナミュールから6点で万馬券狙い! マスクトディーヴァは持ちタイムに不安ありで消し! 高速決着に対応できる穴馬で勝負
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「空前の競馬ブーム」巻き起こしたオグリキャップ…ぬいぐるみはバカ売れ、見学ツアーも大人気、「ビジネスチャンス」生かしたオーナーの慧眼【競馬クロニクル 第64回】
- JRA出鼻をくじかれた「16億円」の大勝負……。「神の馬」の二の舞だけは避けたい日高に朗報!? 海外からのニュースに関係者も安堵か
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは