JRA「大躍進」関西リーディング1位厩舎に注目! 「昨年14位→現在1位」寺島良厩舎が熱い
O.マーフィー騎手の短期免許期間が終了したことで、全国リーディングを快走していたマーフィー騎手の代わりを務めることになるのは、どの騎手になるのか?とJRAのサイトにある、全国リーディングジョッキーのページを見ながら考えているファンは多いだろう。
リーディングジョッキーのページも興味深いが、リーディングトレーナーのページも是非見て欲しい。現時点でのトップは、美浦・国枝栄調教師(8勝)だが、続く2位に栗東・寺島良調教師が7勝で入っている。関西では須貝尚介調教師や池江泰寿調教師の6勝を上回る活躍ぶりである。
寺島調教師は大久保龍志厩舎の厩務員や調教助手、松田国英厩舎の調教助手などを経て、2016年9月に厩舎を開業。今年9月で開業して丸4年になる。2日(日)終了時点でのJRAにおける勝ち星は84。重賞勝利はキングズガードで制した2017年のプロキオンS(G3)1勝のみである。
この年明けからの快進撃に、記者も「確かに年々勢いを感じる厩舎だったけど、年明けのスタートダッシュは驚いたね。想像できなかった」と驚きを隠せない。開業1年目の2016年(9~12月のみ)が3勝、2年目の2017年が12勝だったのに対し、2018年は27勝、そして昨年は関西リーディング14位の35勝と勝ち星の数を増やしていたことは確かだった。
しかし、今年は約1ヶ月で昨年の5分の1に相当する7勝を挙げてしまったのだから、このまま行けば勝ち星が倍増するペースだ。先週末も2日(日)の小倉6R(4歳以上1勝クラス、芝2600m)をヒラボクメルローで勝利している(西村淳也騎手騎乗)。
このヒラボクメルローは単勝1番人気だったが、寺島良厩舎が今年挙げた7勝のうち、1番人気での勝利はこのヒラボクメルローと、1月6日(月)京都4R(障害未勝利戦、2910m)で勝利したシングルアップの2勝だけなのだ。残る5勝は全て4番人気以下の馬で挙げている。
中でも1月11日(土)の京都5R(3歳未勝利戦)で逃げ切り勝ちを決めたウインベイランダーは、単勝オッズ82.8倍で14番人気だった。こうした人気薄の馬を勝利に導き、波乱を演出している厩舎なのである。
寺島良厩舎の今年に入ってからの全成績は【7・2・3・26】。連対率23.7%、3着以内率31.6%だから、5回に1回以上は連対し、3回に1回に近いペースで馬券圏内に入っていることになる。
今週末の寺島良厩舎は、9日(日)に3頭が出走を予定している。この日の小倉2R(4歳以上1勝クラス)にルクスムンディー(牡5歳、川又賢治騎手騎乗)が、小倉5R(3歳未勝利戦)にスマートクリオス(牝3歳、荻野極騎手騎乗)が、京都7Rにヒミノブルー(牡4歳、幸英明騎手騎乗)がそれぞれ出走する。
ヒミノブルーは前走も同条件で2着に入っている。今回は勝ち上がりを期待する人も多いだろうし、人気にもなりそうだ。
スマートクリオスは2走前に3着があった馬で、前走は初ダートで4着。勝ち馬からは大きく離されていただけに、芝コースに戻るのは好材料かもしれない。
ルクスムンディーは4走前に2着があるが、その後は12着、5着、8着と精彩を欠いている。それでも、人気薄の時ほど怖い厩舎であることはデータが示しているだけに、波乱を演出する1頭になるかもしれない。
出走頭数は3頭と少ないが、更に勝ち星を積み上げることができるだろうか?
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